【ちょっとでも介護を楽に】今年はもう梅雨入りしました。「湿度」は介護にも影響します。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

まだ5月ですが、今年はすでに梅雨入り。

神戸では雨の日が続いています。

めぐみの雨は嬉しいのですが、

私たちの健康にとって湿気はちょっと困りものです。

今回は湿度が体に与える影響や、在宅介護で行える湿気対策などについて考えたいと思います。

そもそも湿度とは何か


雨降りの続くこの時期に気になる「湿度」ですが、

普段何気なく使っている言葉である「湿度」とは何を表しているのでしょうか。

空気が水蒸気を含む度合。普通、その温度で含みうる水蒸気の最大量を一〇〇とし、これに対する実際に含んでいる水蒸気の量の割合で表す    google日本語辞書より引用

となっています。

つまり「空気中にどれだけ水があるか」を表しています。

湿気が多すぎると、体は重く、だるく感じやすくなりますし

心の動きも停滞しやすくなります。

プールの水の中を動くイメージです。

水の抵抗で思うように動けない、すごく疲れる。

こんな経験はありませんか?

せめて室内の湿度だけでも、低すぎず高すぎずに調整したいところです。

湿度は介護にも影響する


この時期は雨が続いたり、

季節の変わり目で気温が不安定だったりする日が続きます。

長く在宅介護の現場で働いていますが、

不安定な気温や湿度の時は、利用者様の心身の状態も不安定になりやすいと思います。

例えば

・気温と体感温度がずれることで「こもり熱」が起こりやすい

・足元だけが冷えていることに気がつかず、体調不良になる

・必要以上に水分をとってしまい浮腫が出て、心臓などの負担が増す

・認知症の場合、症状が一時的に悪化する

・精神的に不安定になり、怒りっぽくなったり依存傾向が強く表れる

などをよく見かけます。

このような心身の変化はご本人だけでなく、

介護をする側のご家族にも大きな負担となってきます。

在宅介護での対策


では、少しでも湿度による影響を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。

まずは「湿度が体にも心にも影響を与える」という意識を持つことが必要です。

そうすれば、要介護者の状態変化の要因を探るときに

「湿度」などの外的要因も考えることができます。

そして室内の気温や湿度をできる限り、

快適な範囲になるようコントロールします。

具体的には

・温度計や湿度計で現状を把握する

・室温はエアコンなどでコントロールする

・乾きすぎていれば加湿する

・湿気すぎていれば除湿する

・室内の空気を循環させる

・レッグウォーマーなどで足元を温める

ことをおすすめします。

ポイント


「快適な室温」「快適な湿度」を保つために留意すべきことが1つあります。

それは人間には「上半身で室温を感じる癖」があるということです。

湿気は重いものなので足元にたまりやすいです。

湿気は水ですから、体を冷やします。

そのため、自分では「適温」「快適」と感じていても

実は足元が冷えていることがあります。

利用者様も足が冷たくなっているにも関わらず

「今日はちょうどいい」と言われることが多々あります。

これは足元は冷えているのに、頭にだけ熱が上っているという

バランスを崩してしまっている状態です。

可能であれば、

時々は自分でふくらはぎなどを触って、

体温を確認してみてください。

上半身の体感温度との違いに驚くかもしれません。

快適に過ごし健康を保つためにも、

足元の気温や湿度にも意識を向けて、少しでも快適に

めぐみの雨に感謝しつつ梅雨を乗り切りたいです。

 

在宅介護においてエアコンは必需品と言っても過言ではありません。
夏場はもちろん、梅雨や冬にも大活躍してくれます。
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【祝】2021年度入社式!新入社員に求められること。

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

4月に入り、神戸では桜が満開になっています。

 

桜が綺麗で、穏やかな気候に恵まれた4/1、

2021年度の入社式を行うことが出来ました。

昨年はコロナウイルスの影響で、

中小企業同友会の合同入社式はありませんでした。

でも今年は少しずつコロナウイルスの予防法などか確立されつつあるおかげで

合同入社式に参加させていただくことが出来ました。

この一年で様々な予防に取り組んだ全ての方々のおかげです。

本当にありがとうございます。

 

午後からは社内での入社式も行いました。

「社会で働く」ということは

「お金を払って勉強させてもらっていた学生さん」とは全く違います。

会社に利益をもたらすことで、お給料をいただく立場となります。

初めて社会人になる方々にとっては、様々な驚きがあると思います。

社内で厳しく指導されることもあるかもしれません。

でもそれは、弊社を含めてどこの会社でも「育てよう」という気持ちがあるからこそのものです。

注意や指導は「個人を攻撃するもの」ではありません。

仕事をする上で必要な心構えや知識、技術、人間性などを育て

身につけるための「道標」です。

新入社員は、入社したその日からお給料が発生します。

まだ何も会社にも社会にも貢献できず、利益を出していないにも関わらず

お給料をいただけるのは、先輩や上司が積み上げてきた結果を

分けていただいているからです。

「お給料」をいただくことに感謝し、

どんな小さなことにも積極的に取り組むことが

社会の一員となり成長する近道となります。

ここで一つ意識していただきたいことは、

「利益を生み出すことは出来ずとも、チームの一員として貢献することは出来る」ということです。

明るく、元気に挨拶すること。

テキパキと動くこと。

こういった「心がけ次第で誰でもできること」を常に行うことで

会社の空気に良い影響を与えることができます。

これが、新入社員がすぐできる「チームへの貢献」です。

私たち社員は「社会に貢献することで利益を上げる」ためのチームです。

チームとしての力を上げるためには、一人一人ができることを増やし

精一杯努力することが大切だと考えています。

地域や社会に貢献し、成長し続ける人材であるために、

素直に、積極的に、明るく、一緒に頑張りましょう!

 

介護職に「優しさ」は必要か?必要な資質についての考察

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

3月も後半に入りましたが、神戸はまだまだ寒い日が続いています。

冷え対策のため、レギンス+レッグウォーマーをして出勤しています。

 

介護職は優しい人が向いている?


今日は介護職と「優しさ」について考えてみたいと思います。

色々なブログやネットニュースのコメントを見ていて

「介護を仕事にしている人は優しいはず」

「思いやりがある人が向いている」というような内容を多数拝見しました。

確かに、弊社の介護士は私の目から見ても「優しい」です。

もしかしたら「人が好き」ということは

介護職にとって有利な資質かもしれません。

でも、私は「優しさ」や「人が好きであること」が最も重要な資質だとは思いません。

私たち専門職が提供する、プロの介護に必要なのは

「知識」「技術」そして「根拠に基づいて線引きできること」です。

加えて「人間力」もあれば尚よいと思いますが、

これは日々の仕事で磨かれていきます。

介護はあくまで仕事


私たち介護の専門職にとって、介護はあくまで「対価」をいただくための仕事です。

仕事のために勉強し、資格をとり、働き始めてからも工夫と努力の毎日を送っています。

これはどんな職種でも同じではないでしょうか。

そこに「利用者様の自立支援をしたい」「望む生活を実現してほしい」という熱意もあります。

でも「この人が好きやから手伝ってあげよう」とか「かわいそうやから助けてあげな」みたいな感情はありません。

こういった感情は、相手を一人の人間として尊重しているとは言い難いものですし、

いざという時の判断を鈍らせる原因にもなり得ます。

そして、介護職側の怠慢にすらつながるリスクがあると考えています。

プロとして適切なサービスを、介護保険のルールにしたがって提供する。

利用者様の自立支援を行うために、自らの資質を向上し続ける。

感情ではなく、理論と根拠によって判断し行動することが、より良い「仕事」につながるはずです。

そして、正しい「知識」と「技術」がそれを支えてくれます。

「優しさ」と「甘さ」は全くの別物


「自立支援」という言葉からも分かる通り、

介護保険サービスは「利用者様が主体的に努力すること」を前提として成り立っています。

それは費用がどこから来ているのかを考えれば当然のことです。

介護保険の利用者負担は基本的に1割から3割(収入による)で、

残りの大半は私たち納税者が納める税金と、

40歳以上の国民が納める介護保険料が使われているのです。

税金を投入する=社会全体で高齢者を支える、ということは

支える側に負担が発生しているということです。

支えられる側にも、努力と一定のルールに従うことが求められます。

弊社の訪問介護では「できることは一緒に行っていただく」ことで

自立支援を実現しようとしています。

そのため、利用者様から「なんでもやってくれたらいいやん」

「お金払うのになんで一緒に掃除せなあかんの」と言われれることもありました。

この場合、介護保険のルールや目的、

体も頭も使い続けることが結局は自分のためになること、などをご説明します。

ご納得いただけた場合は、サービスを継続して利用していただけますが

「税金で安い家政婦を使いたい」というような介護保険について、

誤った考えの方からはお断りされることもあります。

事業所の売り上げを考えると、正直、仕事は少しでも多い方がいいです。

でも、「税金が使われている事業であること」

「介護保険の本旨は自立支援にあること」を考えると

ここは大切にしなければならないところです。

そして一見「なんでもしてあげる」は優しく見えます。

でも長い年月という広い視点で見ると、

自分でできる能力を奪い、判断力を低下させ、寝たきりに近づけ、

財源が厳しく、現在のままで続くはずがない介護保険というサービスに依存させることになります。

ここが、「本当のプロとしての視点」を持っているか

ただの「優しく見えるだけの無責任」かで支援や関わり方が違ってくるところです。

「優しく見えるだけの無責任」は「自分への甘さ」でもあります。

介護保険について説明したり、

自立支援になるように利用者様を説得したりすることは大変な労力が必要です。

根拠となる知識の勉強も欠かせません。

そのため、「自分に甘い」人は、優しく見えるだけの無責任に陥りやすいのではないでしょうか。

本当の意味での優しさ、とは「強さ」が伴うものですから、「甘さ」とは全くの別物だと思います。

「線引き」が持続可能なサービスにつながる


以上のように、専門職としてのサービス提供には「線引き」が必要です。

それによってより良い結果が生み出されます。

介護保険の財源の面からはもちろん、人材の面からもです。

介護職の離職理由調査などで、「人間関係」が理由として挙げられることが多いのはご存知ですか?

これは「職場」の人間関係を想定した設問だと思われます。

でも、私の体感では「利用者様との人間関係」の方が本当の離職理由の方が多いです。

なぜなら「線引き」ができず、過剰な要求に答えることの負担に耐えられなくなる、

人間性を貶めるような発言をされているにも関わらず「福祉職なら我慢すべき」という介護職側の誤った認識、

「線引き」ができないことにより、

利用者様側の「この人にやったら何を言ってもいい」という誤解を止めることができないため限界がきて辞める、

というようなことをよく聞くからです。

これは弊社の話ではありません。

弊社では「熱意を持って」「専門職として」「介護保険のルールのもとに」サービス提供を行う、

ことを徹底しています。

そのため、線引きができないことによる悪影響は起こりにくい環境が作り出せています。

介護人材は全国的に不足し、これからますます深刻になっていきます。

弊社に限らず、「線引き」をしっかりすることで

介護職として長く働くことができる人が増えれば、

人手不足が少しずつ解消されるはずです。

そうなれば、現在、介護保険料を納めつつもサービスは利用していない方々が

将来的に安心してサービスを利用できるようになるかもしれません。

現在の利用者様世代だけでなく、

介護保険サービスを支えている世代、

未来の利用者様世代もより良い老後を送れるよう

財政、人材、二つの面から持続可能な介護保険サービスの運用ができればと考えます。

まとめ


介護職に必要なのは「甘さ」ではない「本当の優しさ=強さ」です。

そして、「知識」「技術」「的確な線引き」と「人間力」が

より良い専門職としてのケアの土台となります。

私たちは目の前の利用者様の暮らしを支えるだけでなく、

適切なサービス提供を通じて国家の財政にも貢献できると信じています。

 

一歩先ゆく介護事業所「まいらいふ」では一緒に働く仲間も募集しています。

新卒採用は会社説明会も実施中です。

お気軽にお問い合わせください。

 

◯新卒採用2022はこちらをご覧ください◯

【感謝!】新卒採用の就職サミットに参加しました。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

3月に入りましたが、真冬のように寒い日や暖かい日など

神戸では気温差が大きく体調管理に注意が必要です。

 

弊社では、訪問介護部門において新卒採用を行っています。

去年はコロナの影響で就職説明会が全て中止となり、

個別での採用活動を行いました。来月から新入社員が入社してきます。

今年はありがたいことに、就職説明会が開かれ参加することができました。

これも日々予防に努めている私たち全ての努力のおかげだと思います。

みなさま、本当にありがとうございます。

さて、最近の就職説明会では、なんというか風向きが変わってきていることを感じます。

少し前までは「介護」と聞くだけでなぜか候補から外す学生さんもいたのですが、

・介護という仕事の将来性

・安定性

・国家資格がとれて技術が身に付く

というメリットが伝わりやすくなっています。

また、他の介護事業や介護の職種と違って

弊社の訪問介護には

・介護保険スタート時からの実績(業界の老舗)

・少数精鋭で風通しの良い企業風土

・スキルアップできる環境(教科書レベルから、経験が蓄積された会社ならではのスキルが身につきます)

・チームとして全員で頑張れる

という特色があります。

そして、訪問介護なので、施設と違って夜勤もありません。

規則正しい、健康的な生活が送れます。

何よりも

「社会や地域に貢献」して「人の役に立ちながら」、「自分が成長できる」

これはこの業界、そして弊社ならではの良いところだと思います。

これからは、学生さんに会社に来ていただいて行う会社説明会も始まります。

具体的な仕事内容などはもちろんですが、

会社の雰囲気などもお伝えし、

一緒に頑張れる仲間を採用したいです。

社会環境の変化にも強い、成長業界で一緒に働きませんか?

お問い合わせはお気軽にどうぞ(TEL 078-366-4484)。

 

2021年もあっという間に1ヶ月が経ちました。今年もよろしくお願い致します。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

年明けから訪問介護はものすごく忙しい日々が続いていました。

ブログ更新ができていない間に、1月は過ぎ・・・

時の流れの早さに驚愕しています。

特にコロナ騒動が始まってからは、時間や季節の感覚があやふやになっている気がします。

さて、まいらいふは今年も

企業理念である「命の輝きを支える」をモットーに

一歩先ゆく在宅介護を実践して参ります。

「自分で頑張りたい」「自分のことは責任を持って考えたい」

そんな在宅介護を支えます。

ご挨拶が遅くなりましたが、

まいらいふは風のように柔軟に変化し成長します。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

【今年の漢字】介護福祉士の私の場合

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

 

早いもので12月もあと少し。

今年はいろいろなことに対応し続けた1年でした。

私たち介護の専門職は

常に感染予防を徹底し職務に励んでいます。

緊急事態宣言の前後、まだ新型コロナウイルスの危険性などが全くわからない中

役所からは「デイや施設が休んでも訪問介護は稼働するように」

「何があっても感染者を出さないように」

とほぼ不可能に近い一方的な指示がFAXで届き続け

(毎日、様々な部署から全く同じ書類が何十枚も届きますが念のため全てに目を通します)

通常業務の書類選別に支障をきたすほどの負担を強いられました。

それでも指示に従うべく努力し

(当然、介護職にも命を守る権利がありますから、

ウイルスの危険性によっては全ての業務を休止する旨は3月の段階で関係各所にお知らせしています)

新型コロナウイルスや感染予防などを

「(認知症などで)理解できない」もしくは「自分には関係ないと思っている」

高齢者にも予防の大切さをお伝えしました。

 

そんな「普段とは違う」1年でしたが、

私にとっての今年の漢字は「静」です。

まず常に冷静であるよう努めたこと。

テレビ報道などはニュースといえどもエンターテイメントです。

制作側の利益になるよう世論を誘導し

もしくはスポンサーの意向に従い内容を調整しているはずです。

これは人間が利益を上げるために作るものである以上、当然のことですから

報道に流されすぎないように気をつけています。

介護の専門職として

正しい判断をし続けられるよう情報収集を行い、

「お祭り騒ぎ」には距離を置き

でも「正しい感染予防は徹底する」というスタンスを守ります。

 

そして弊社訪問介護の仲間の「落ち着き」「冷静さ」に助けられた1年でもありました。

新型コロナウイルスについてまだ何もわかっていない頃から

誰一人としてパニックになったり

「休む」「やめる」と言ったマイナスの言葉を口にしませんでした。

もちろん、私もサービス提供責任者として

標準予防策をはじめ、新型コロナウイルスについても得られる限りの情報を伝えてきました。

会社としても手に入る限りの感染対策グッズを配布してくれました。

これは他の業種によくあるポーズとしての感染予防(手袋をした手で、顔もお金も食べ物も全部触るなど)ではなく

ウイルスの感染経路を考えた、現段階のリスクに対して必要十分なものです。

でも、それよりも安定したサービス提供に貢献したのは

訪問介護士それぞれの、落ち着いて判断し行動する力です。

「私はバス移動の時、なるべく窓の近くにおるで」

「手洗いは頭の中で歌を歌いながらしたら、ちゃんとできるで」

「顔が小さいから子供用マスクしとんねん(隙間防止のため)」

などそれぞれが工夫しつつ

日々アップデートされる情報に粛々と対応したことにより

サービス提供を続けることができました。

 

2020年は私に

「冷静でいられるよう努める」

「静かに確実に対応する」

「落ち着いて情報を取捨選択する」

ことの大切さを改めて実感させてくれた年でした。

そしてそれによって、

チームワークでサービス提供を続けることができました。

「感謝」という言葉も候補に考えたのですが

やはり「みんなの冷静さに助けられた」ことが

今年一番感謝していることなので

「静」を今年の漢字にしたいと思います。

様々なことが変化した2020年、

普段とは違う視点で物事を考えたり、

学んだりすることができた1年でした。

今年の経験をいかして

来年は柔軟に変化し、判断力を磨き、輝く1年にしたいです!

「有限会社 まいらいふ」に関わって下さった全ての皆様

今年も本当にありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

意外にも!?体調を崩す方が増えています。

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

もうすぐ12月。

今年はコロナの影響で、季節がワープしたかのように感じます。

弊社の訪問介護では、11月に入ってから入院する方が相次いでいました。

最近は退院ラッシュで、やっと在宅に戻られると安心しています。

例年は秋は過ごしやすい気候の影響か

入院する方は少ない季節です。

今年は夏に熱中症で搬送する方がほぼいなかったのですが、

その代わり?秋になって入院が続いている印象です。

「命を脅かす暑さ」と言われる夏の警戒心がひと段落すること、

急激な気候変化、

高い湿度、などが関係しているのでしょうか。

今はコロナ予防のために、ご家族との面会を制限している病院がほとんどです。

感染症から身を守るために必要なことですが、

退院された方々は入院前に比べると状態が悪くなることが多いように見えます。

なるべく入院しなくて済むよう、体調管理に気をつけたいところです。

足を冷やさないこと(高齢者は特に、足の冷えは上半身に比べて自覚しにくいです)、

食べすぎないこと、

手洗い、うがい、マスクの徹底、

は簡単にできる体調管理の一環です。

穏やかに在宅で過ごせる方が増えることを願っています。

【介護福祉士の視点】高齢者宅の暖房はエアコン一択

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸はとにかく寒い!

事務所ではエアコンやコタツも使い始めました。

 

これからの季節、どのご家庭でも様々な暖房器具を使われると思います。

高齢者は、比較的寒さに弱い方が多く、しかも皮膚感覚が鈍くなっているため

暖房器具の取り扱いには注意が必要です。

今回は私が訪問介護士として、たくさんのお宅で見た暖房器具について考えます。


ストーブ(火が見えるタイプ)

これがとにかく一番危険です。

認知症の兆しが見えたり、皮膚の感覚が少しでも衰えた兆候があったり、

また「自分は大丈夫」と人の言葉を耳に入れられなくなった場合はお勧めできません。

認知症初期でも

・ストーブをつけたことを忘れて側を離れる、もしくは近づきすぎる

・使い方が分からなる

・灯油をこぼしたり正しく取り扱えなくなる

という症状は出やすく、こういった些細なことがすぐに火事や火傷につながるのが

火が見えるタイプのストーブの危険性です。

皮膚感覚については、

・低温火傷のリスク

・温度調整の難しさ

という点で注意が必要です。

また「自分は大丈夫」と他者の意見を聞くことができなくなった場合には

・テレビなどで「換気をしましょう」と呼びかけても聞き入れられなくなる

・近くに洗濯物を干すなど危険な行為をしていても「今まで大丈夫だった」とやめることができない

など「より安全な使い方」ではなく

「今までの負の成功体験」によって行動してしまうことがあります。

個人的には、火が見えるストーブは暖かく、心も癒されるような見た目で大好きなのですが

高齢者宅での使用はお勧めできません。

本格的に認知症状が悪化し始めたり、

体が思うように動かなくなる前に、

エアコン暖房に切り替えることを検討していただきたいです。

早めに切り替えることが、ご本人の混乱を防ぐことにもつながりますし

ご家族も余裕を持って対応することができます。


電気ストーブ・電気あんか・電気毛布

これらは共通して低音火傷のリスクがあります。

電気あんかと電気毛布は、

体に当てたりかけたりして使うものなのでイメージしやすいと思いますが

皮膚感覚が鈍くなると「熱い」と思った時には手遅れです。

設定温度に気をつけるだけでなく、取り扱い説明書の注意点をしっかり守り

場合によっては電気毛布でも直接は体にかけないようにするなどを工夫が必要です。

そして電気ストーブについてです。

これは信じられないかもしれませんが、

電気ストーブを膝に乗せて抱えたり

スネに密着させて使っている認知症の方がいました。

当然、危険ですし火傷もします。

最近の電気ストーブは安全設計がしてあり、

床から持ち上げるとスイッチが切れるものがあります。

でも、高齢者宅には、とんでもなく古い電化製品が

いまだ現役で使用されていることがあります。

古いものを大切に使うことはいいことですが、判断力が衰えた方にとっては

危険以外の何物でもありません。

今、自分の判断力があるうちに、またはご家族が、

古すぎる危険な電化製品がないかを確認してみてはいかがでしょうか。

また、電気ストーブには火災の危険もあります。

スイッチが入っていることに気がつかずに、

または認知症等で電気ストーブだと認識できずに、

ストーブのすぐそばに衣類を置いてしまうのもよくあることです。

「認知症になったら、どうなるか分からない」ことを念頭に置いて

早め早めの行動が、安全への第一歩だと思います。


暖房はエアコン一択

私は灯油で炊くタイプのストーブも好きですし、

囲炉裏のあるお家にも憧れます。

同じ日本でも地域によって寒さは異なります。

少なくとも神戸近郊の、介護が必要な方またはその手前の方には

エアコン以外の選択肢はデメリットが多すぎるのではないでしょうか。

エアコンもスイッチが複雑でわかりにくい、

一番温める必要がある足元が苦手、という欠点はあります。

(家電開発者様、エアコンに限らず私たち介護の専門職には経験とアイデアがあります。

もっと使いやすい家電を一緒に考えさせていただきたいです!)

ですが、

・適切に使用すれば火災の危険が少ない

・届かない場所に設置されているので、抱えたり倒したりするリスクがない

・低温火傷の心配が少ない

・温度設定ができて、タイマーがある

・介護者不在の場合でもつけっぱなしにできる

という大きな利点があります。

そして夏になれば、冷房としても使えます。

ごくまれに「今まで冷房なんか使ってない」と言われる方もいらっしゃいますが、

最近の夏は命に関わる暑さです。

利用者様の安全が第一ですが、

私たち介護職も「暑すぎて命が危険」なお宅には訪問することができません。

夏にも冬にも使える、安全性の高いエアコン。

もちろん、換気やメンテナンスは必要ですし

エアコン掃除は介護保険では行えませんので、ご家族か専門業者が行うことになります。

でも、「命」「安全」を第一に考えたとき

私はエアコンをお勧めします。

 

 

 

【入社9年目】改めて考える、注意してもらえることの有り難さと私の経歴

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

神戸は秋本番を迎え、訪問介護にとっては快適な季節がやってきました!

 

私は秋に入社したので、もうすぐ入社10年を迎えます。

アルバイトの事務員として入社

↓(ヘルパー 2級課程修了)

正社員登用

デイサービスオープンに伴いデイ職員へ

↓(社会福祉主事任用資格取得・介護職員実務者研修修了)

訪問介護へ戻る

↓(介護福祉士資格取得)

訪問介護サービス提供責任者

↓(介護支援専門員資格取得・中医学療法師課程修了)

訪問介護管理者

とステップアップしてきました。

この間、研修を受けたり、自分で勉強したり、考えて工夫をしたりと努力を続けてきました。

でも、私の成長を一番大きく支えたのは「教えてもらえる」「注意してもらえる」環境です。

時には叱責されることもあります(過去形ではなく、今でも社長に叱られます)。

今、自分が人を教える立場になって、それがいかに有難いことかが身にしみています。

人に注意する、叱るということは、時間も膨大なエネルギーも必要とします。

仕事を教え、まいらいふ社員としてのあり方を教え、手本を見せて、やってみるチャンスを与えて修正する・・・。

考えただけでも気の遠くなるような労力が必要です。

思い返してみると、私は働き始める前から常にその恩恵を受け、教えて、叱ってくれる人が周りにたくさんいました。

親はもちろん、学校の先生、部活の顧問、習い事の先生、アルバイト先で、今の会社で・・・etc.

心から感謝しています。本当に、ありがとうございます。

「今まで注意されたことがない」という人がたまにいますが、

それは注意されたこと自体を覚えていないのか、

見込みがないと見捨てられて教えてくれなくなったか、のどちらかではないでしょうか。

私はこの先も、生きている限りは、人として、社会人として、成長し続けたいです。

自分で学び努力する。

そして周りの方から教えていだけた場合には、素直に取り入れて、感謝する。

そんな姿勢を持ち続けます。

「素直に学ぶこと」「柔軟に変化できること」

これは仕事だけにとどまらず、生きていく上で大切なことです。

自分を磨き、新しいことにも挑戦する。

入社10周年はそんなスタートの年にできるよう

今できることから始めます。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します!

 

◯新卒採用2022はこちらをご覧ください◯

【2021年度】内定式を行いました。私たちも気持ちが引き締まります。

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

10月に入り、神戸がぐっと気温が下がっています。

 

10月1日、まいらいふでは2021年度入社の内定式を行いました。

コロナ禍の影響で、就職サミットが次々と中止になるなか

個別での説明会や動画などで採用活動を行なってきました。

この度、無事に内定式を行うことができました。

アドバイスを頂いた方、ご紹介頂いた方、大学関係者の方など

様々な方のお力添えのおかげです。

本当にありがとうございます。

就職サミット中止の影響は大きかったですが、

動画作成やホームページの作り直しなど、

新たなことにチャレンジできる良い機会も得られました。

これからも社会は変化を続けていくはずです。

まいらいふは、どんな時でも柔軟に変化に対応し

新しいことにもチャレンジします。

新たな力を迎え、のびやかに成長する『有限会社 まいらいふ』にご期待ください。

これからもより一層精進して参ります。

どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

◯新卒採用2022はこちらをご覧ください

 

『神戸市、大倉山周辺での在宅介護なら“有限会社 まいらいふ”へお任せ下さい!

経験豊富なケアマネージャー、中医学を学んだ介護福祉士など、バラエティに富んだ人員が在籍しています!』