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薬について考える

”日本初の内臓脂肪減少薬発売”という旗を見て、

内蔵脂肪も薬で減らすんだ!と、びっくりしました。

内蔵脂肪を減らしたいなら、まず運動をする・食事量を減らす・食事のカロリーを変えるなどの、

生活習慣を考えるものだと思っていたので、内蔵脂肪減少薬があることに驚きました!

よく考えると、高血圧の人が飲む血圧を下げる薬も同じだなぁと思いました。 

なんでこんなに薬が消費されるのかを考えると、

①即効性がある

②努力がいらない

③安価(国民皆保険で1割〜3割・ゼロの人もいる)

④薬を服用することに抵抗がない(常識になっている)

⑤副作用があることを知らない

若い時に薬ってすごいなぁと思っていました。 

頭痛の時や腰痛の時に、痛みどめを服用すると治るのだから。

痛みの部分だけに薬が効いていると思っていたら、

実は全身に効いていると知って仰天しました!

日常生活ができないほどの状態の時には、薬を服用をしたらいいけど、生活習慣を変えてなんとかなるものは自分で治す気持ちは必要と思います。 

副作用を引き受けるのは自分なのだから。 

薬の説明書を読むと、服用し続ける人は減ると思うのですが・・・

薬は症状を抑えるだけで、根本の治療ではないので、

生活習慣を変えることが、健康寿命を伸ばすためにも大事だと思います!

やっぱり、適度な運動・旬のものを食べる・快眠が大事です!!

[延命治療について]

  • 実際に家族の延命治療の場面に接して思ったこと        20年以上ケアマネジャーとして訪問介護事業として関わってきた中で、当事者が延命治療について意思表示をしないと、家族であっても命を絶つ決断をすることになるので難しいと感じていました。実際に自分がその立場になり、やはり当事者が決めておくことの大切さを実感しました。 
  • 具体例:口から食べられない、飲み物を飲めなくなった時にどうするのか?点滴や胃ろうをしなければ栄養や水分補給ができなくなります。どうしたいのかを家族や周りに伝えておく、文章に残すことが大切です。⭐︎これを家族に委ねるのは酷だと思います。しっかり自分はどうして欲しいか考えて伝えることをおすすめします。 
  • 父の場合:在宅・病院の先生にも、「胃ろうや命をながらえる点滴はしないでください。ただ、痛みは止めて欲しい。」と伝え、文章に残してくれていたので、私たち兄妹は迷うことなく判断ができました。兄の兄妹に「なぜ食べられないのに点滴をしてあげないの」と言われた時にも「子供たちを責めないで。胃ろうや点滴は望まない・・・」と書いてくれていたので信念を持って父の思いを貫くことができました。亡くなる10日前に退院をしましたが、その時に肺炎になっていたので病院では治療として点滴をしていましたが、この点滴ルートは2日も使えないと言われました。この時は退院後の点滴の可否を少し考えました。点滴ルートを使えるまで点滴をしてあとは自然に任せようと思いました。結果は退院して1日だけ点滴を受けて後は絶食で口を湿らすのみで対応しました。枯れて亡くなるのは自然だと思っていましたが、実際に目の当たりにすることは、本人にも家族にも幸せな反面、同時に覚悟が必要だなと改めて感じました。他にも葬式・仏壇・家のことを伝えてくれていたことも本当に悩まずできたので父に感謝です。このあっぱれな父の亡くなり方を後にも伝えていきたいと思いました。 

【ちょっとでも介護を楽に】今年はもう梅雨入りしました。「湿度」は介護にも影響します。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

まだ5月ですが、今年はすでに梅雨入り。

神戸では雨の日が続いています。

めぐみの雨は嬉しいのですが、

私たちの健康にとって湿気はちょっと困りものです。

今回は湿度が体に与える影響や、在宅介護で行える湿気対策などについて考えたいと思います。

そもそも湿度とは何か


雨降りの続くこの時期に気になる「湿度」ですが、

普段何気なく使っている言葉である「湿度」とは何を表しているのでしょうか。

空気が水蒸気を含む度合。普通、その温度で含みうる水蒸気の最大量を一〇〇とし、これに対する実際に含んでいる水蒸気の量の割合で表す    google日本語辞書より引用

となっています。

つまり「空気中にどれだけ水があるか」を表しています。

湿気が多すぎると、体は重く、だるく感じやすくなりますし

心の動きも停滞しやすくなります。

プールの水の中を動くイメージです。

水の抵抗で思うように動けない、すごく疲れる。

こんな経験はありませんか?

せめて室内の湿度だけでも、低すぎず高すぎずに調整したいところです。

湿度は介護にも影響する


この時期は雨が続いたり、

季節の変わり目で気温が不安定だったりする日が続きます。

長く在宅介護の現場で働いていますが、

不安定な気温や湿度の時は、利用者様の心身の状態も不安定になりやすいと思います。

例えば

・気温と体感温度がずれることで「こもり熱」が起こりやすい

・足元だけが冷えていることに気がつかず、体調不良になる

・必要以上に水分をとってしまい浮腫が出て、心臓などの負担が増す

・認知症の場合、症状が一時的に悪化する

・精神的に不安定になり、怒りっぽくなったり依存傾向が強く表れる

などをよく見かけます。

このような心身の変化はご本人だけでなく、

介護をする側のご家族にも大きな負担となってきます。

在宅介護での対策


では、少しでも湿度による影響を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。

まずは「湿度が体にも心にも影響を与える」という意識を持つことが必要です。

そうすれば、要介護者の状態変化の要因を探るときに

「湿度」などの外的要因も考えることができます。

そして室内の気温や湿度をできる限り、

快適な範囲になるようコントロールします。

具体的には

・温度計や湿度計で現状を把握する

・室温はエアコンなどでコントロールする

・乾きすぎていれば加湿する

・湿気すぎていれば除湿する

・室内の空気を循環させる

・レッグウォーマーなどで足元を温める

ことをおすすめします。

ポイント


「快適な室温」「快適な湿度」を保つために留意すべきことが1つあります。

それは人間には「上半身で室温を感じる癖」があるということです。

湿気は重いものなので足元にたまりやすいです。

湿気は水ですから、体を冷やします。

そのため、自分では「適温」「快適」と感じていても

実は足元が冷えていることがあります。

利用者様も足が冷たくなっているにも関わらず

「今日はちょうどいい」と言われることが多々あります。

これは足元は冷えているのに、頭にだけ熱が上っているという

バランスを崩してしまっている状態です。

可能であれば、

時々は自分でふくらはぎなどを触って、

体温を確認してみてください。

上半身の体感温度との違いに驚くかもしれません。

快適に過ごし健康を保つためにも、

足元の気温や湿度にも意識を向けて、少しでも快適に

めぐみの雨に感謝しつつ梅雨を乗り切りたいです。

 

在宅介護においてエアコンは必需品と言っても過言ではありません。
夏場はもちろん、梅雨や冬にも大活躍してくれます。
[clink url=”https://k-mylife.com/2020/11/05/【介護福祉士の視点】高齢者宅の暖房はエアコン/”]

【緊急事態宣言】政府批判と、予防に努めることは全くの別物。介護士も頑張っています!

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

 

緊急事態宣言中のゴールデンウィークもあと少しとなりました。

お仕事をして社会を支えてくださっている方、

お家で休日を過ごすことで社会に貢献してくださっている方、

さまざまな方の色々な努力に本当に感謝しています。

日常生活に戻るため、私たちは協力しあって新型コロナウイルスの収束を目指していますが

少し気になることも出てきました。

政府への不満と、予防に努めることは別物


本当にごく一部の方だとは思いますが、

テレビのインタビューなどを受け

「議員たちも会食しているから自分たちも集まる」

「聖火リレーをやるなら、自分たちも遊ぶ」

「自粛疲れしてきたからバーベキューする」

というような答えをされているのを見かけました。

意味がわかりません。

政治に関心を持ち、意見を述べることは自立した市民にとって大切なことです。

働いて、納税し、選挙に行く。

これも私たちに保証された権利と義務です。

そのことから政府を批判する自由も当然あります。

でも、「政府や公務員がおかしい」から「自分たちもおかしなことをしてもいい」という理屈は通りません。

「自分が好き勝手すること」を他の誰かの責任にしているのだと思います。

その「オリジナルな理屈」で自分を正当化しても

結局は新型コロナウイルスの感染が長引けは、困るのは自分たちです。

自分が感染するかもしれないし、そのことによって収入が減るかもしれない。

子供や親、恋人など大事な人に感染させるかもしれない。

医療現場や保健所だけでなく、さまざまな機関の負担を増やすかもしれない。

長引く経済活動の縮小が、働く全ての国民の足を引っ張るかもしれない。

そんなことを一人一人が、もう一度考える時期が来たのではないでしょうか。

今の行動が巡り巡って、

自粛要請の延長、増税、更なる少子高齢化、といった形で

私たち国民にかえってくるのだと思います。

感染するのは仕方ないかもしれない。でも予防は徹底したい


新型コロナウイルス感染症に限らず、どんな病気もかかった人を批判するべきではありません。

自ら病気になりたい人などいませんし、

誰だって健康に毎日を過ごしたいです。

思いつく限りの予防をしても運悪く病気になってしまったり、

ウイルス自体が未知のもので、予防のための情報が足りない場合もあるでしょう。

でも、上記のような「政府がおかしいから、自分もおかしなことをする」という謎の理屈で

予防を疎かにすることには賛成できません。

それは「政府への意趣返し」ではなく、

「一緒にウイルスと闘う仲間」の足を引っ張るだけです。

今、私にできること


今回の新型コロナウイルスの危険性議論はさておき、

私たちは一人一人が小さな感染対策を習慣にし、積み重ねていくことができます。

それは、「政府が」とか「感染症類型が」とか

そんな意見とは全く別物として考えるべきです。

(もちろん、私にだって訪問介護の現場でコロナ対策をし続けてきて

政府だけなく、神戸市などにも言いたいことは山ほどあります。

が、それは置いといて・・・)

私はこれからも情報に踊らされないよう留意しつつ、以下のことを続けるつもりです。

・手洗い、うがい、手指消毒

最近はお店にアルコール消毒があっても、スルーしている方をよく見かけます。

可能であれば、カートなどの持ち手も消毒することをお勧めします。

基本に勝る秘訣はありません。

私はこれからも、手洗いと消毒を徹底します。

・マスク着用

最近はありがたいことに、マスクが手に入るようになりました。

・なるべく人との接触を避ける

感染症予防で話題になった「3密」ですが、密にならなければ良いというものではありません。

人が二人しかいなくても、接触で感染することもあります。

手にウイルスが付いてしまえば、人間は無意識に顔や髪を何度も触りますから

口や鼻、目などからの侵入を許すことにつながります。

そういった意味でも、蜜を避けることに加えて

なるべく接触も避けて、接触した場合にはアルコール消毒を心がけたいと思います。

・定期的に汗をかく

別の記事でも書きましたが、汗をかくことは健康を保つことを助けます。

お風呂に浸かる、ちょっと歩く、など無理なく汗をかけるようにします。

・しっかり寝る。バランス良く適量を食べる

健康で免疫力が高ければ、どんな病気とも戦うことができます。

どれも小さなことですが、積み重ねることで効果が発揮できると信じています。

まとめ「とにかく自由に出歩きたい!」


私たち介護の専門職は、人一倍、感染予防を心がけています。

そのため、遊びに出かける、集まって食事をする、

というような楽しみを1年以上制限し続けています。

もちろん、仕事のため、食材の買い出しのため、といった外出はしていますが

できれば「なんの目的もなく、ふらっと出かけて、歩き回る」みたいなことがしたいです。

コロナ以前の生活に戻りたいわけではありません。

コロナ対策のために

・手洗いや手指消毒の大切さが広く認識されるようになった

・マスクが当たり前になった

・お店がアルコール消毒を設置してくれる

・いろんな場所が換気をしてくれる

など、私にとっていいこともたくさんあります。

もちろん、コロナウイルスなどなく普段通り生活できるのが一番ですが・・・。

あとは、早く感染が収束し、

「予防しながらであれば出歩いても良い」という世の中になってほしいです。

そのためにも、

「今、私にできること」をひとつずつ積み重ねていきたいと思います。

他の職種の方々と同じように、介護職もみんなで頑張っています!

早く自由に出歩きたいです!

 

1回目の緊急事態宣言の際に、こんな記事も書いています。
コロナウイルス感染の収束のためには、小さな良い習慣の積み重ねが大切ではないでしょうか。
[clink url=”https://k-mylife.com/2020/05/01/【訪問介護の現場から】コロナの影響と皆様への/”]

毎日、風呂につかって汗をかくことについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
[clink url=”https://k-mylife.com/2021/04/28/入浴のススメ〜毎日のお風呂で汗をかけば健康を/”]

入浴のススメ〜毎日のお風呂で汗をかけば健康を保てる!?〜

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

4月も終わりが近づき、少し暖かくなってきましたが事務所ではまだまだ足元が冷えます。

季節の変わりめは風邪予防が気になる時期ではないでしょうか。

そこで、今回は介護福祉士であり中医学療法師でもある私がおすすめする

「毎日お湯に浸かる」ことについてお伝えしたいと思います。

中医学で「風邪」とはどんなものか?


お湯に浸かることの利点をご説明する前に、

中医学ではどんな症状を風邪というのか、その特徴を確認していきます。

風邪(ふうじゃ)・・・外をふく風が、邪とともに体内に入ること。

風邪(ふうじゃ)は百病の長であり、花粉やウイルス、寒気、匂いなど、さまざまなものを運んできます。

善行数変の性質を持つため、よく流れ、スピードも早いです。

風が他の邪を体内に運んで回ることもあります。

そのため、極論ですが、風を遮ると風邪(ふうじゃ)にはなりません。

風邪にかかった時の特徴


では、風邪(ふうじゃ)が入った場合はどんな特徴が出るのでしょうか。

①脈が浮脈(ふみゃく)になります。

これは体内の津液(しんえき)が邪を追い出そうとしてくれるために表れる脈です。

②頭の付け根や首の後ろなどが硬くなり、痛みが出ることもあります。

風邪の特徴は陽(よう)の場所に出るためです。

③発熱

④急に病理変化を起こします。

風が気血の流れを混乱させるためです。顔が赤や青になることもあります。

これらの特徴が全て見られる場合には、風邪の可能性が高いと考えます。

そのため、風が体内に侵入しないようにすること、

侵入したとしても直後に追い出すことで

症状が軽いうちに回復したり、症状が出る前に予防したりすることが出来ます。

風邪にかからないために


よくない風の影響を少なくするには、

・加湿器をつけて湿度を上げる

・ファブリーズなどの粘着性のスプレーを撒く

ということも有効です。

ただし、これらは菌やウイルスを殺したり減らしたりする訳ではありません。

「下に落とす」だけなので、床やテーブルなどの掃除をし、下に落ちたものを除去する必要があります。

また、全ての風が悪いものを運ぶわけではありません。

窓を開けて入ってくる「気持ちのいい風」

「おひさまの香りを連れてくるような爽やかな風」など

私たちが感覚的に「心地よい」と感じる風は健康にも良いものの場合が多いです。

換気は積極的に行い、心地よい風を取り入れてください。

そして風邪(ふうじゃ)が体に入らないようにすること、

症状が出る前に追い出すことが大切です。

風邪(ふうじゃ)を追い出す簡単な方法


風邪を追い出すためには、体内の津液の働きを利用します。

つまり、「汗をかく」ことが大切です。

具体的には

・じんわりと汗が出るまでお風呂に浸かる

・辛いものを食べる(唐辛子のようなピリ辛のもの。塩辛いものではありません)

・熱いものを食べる

・時にはネギをたくさん食べる

などが日常に取り入れやすいと思います。

なかでも、お風呂は毎日入るものです。

シャワーで済ませるのではなく、

湯船でしっかりお湯に浸かるだけで風邪の予防になります。

「健康」は一生涯のテーマです。

特別なことを無理して行うよりも、

毎日の習慣として手軽に続けられることを取り入れてみてはいかがでしょうか。

これだけは注意してください!


定期的に汗をかくことは、

風邪予防にも早期回復にも役立ちます。

ただし、気をつけていただきたいこともあります。

それは、「病気の治りかけの時には絶対に行わない」ということです。

汗をかいて予防や早期回復ができるのは、

いわゆる「風邪のひきはじめ」と普段の元気な状態の時だけです。

病気が治りかけの時期に、汗をかいてしまうと

すでに邪は体内から追い出せているにも関わらず、

汗として気力(体力)まで流れ出してしまいます。

この状態は回復を遅らせるだけでなく、

抵抗力を弱めて新たな邪の侵入を許しかねません。

「よくなってきた」と動きたくなる時期ではありますが、

じっとして体力を蓄えて完全な回復を目指します。

まとめ


・風邪(ふうじゃ)とは、風が邪と共に体内に侵入した状態

・毎日入浴してじんわり汗をかくことが、予防と早期回復につながる

・「病気が治りかけ」の時には、体力温存のため汗はかかないようにする

以上、簡単にできる入浴のススメについて書かせていただきました。

これからも少しずつ、健康に役立つ中医学の知識をご紹介したいと思いますので、よろしくお願い致します。

 

中医学についてはこんな記事も書いています。
[clink url=”https://k-mylife.com/2020/02/25/【中医学】2月の勉強会のテーマは〜病因病機〜/”]

【超簡単】7つだけ!春の健康法をご紹介

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

神戸では昨日まで、春の嵐!?かと思うような強風が吹き荒れていました。

今日は一転、穏やかな春の1日になりそうです。

皆様の地域では大丈夫でしょうか?

 

さて、今日は中医学の視点から

簡単にできる春の健康法をご紹介いたします。

中医学では、身体は1年をかけて調子を作っていくものだと考えます。

その中でも春は「養生・発陳(はっちん)」の季節です。

前の季節の古いものを出すことが健康の源となります。

体の面からは

①朝起きてすぐに室内を歩き、体内の老廃物をトイレで排泄する

②定期的に汗をかく

③辛いものを時々は食べる(辛いものは肺に入るので、発汗などを助けます)

④冷やすものも摂取する

環境の面からは

⑥換気をする

⑦冷蔵庫やカーペットを動かして空気を通す

などがこれに当たります。

オーバーワークの時に頭を冷やすこともおすすめです。

つまり、春は「キレイに入れ替える」ことが健康のポイントとなります。

滞りなく、綺麗に流れていくこと。

これを、毎日の環境に合わせて、自分の感覚を大切に対応していきます。

そうすれば、自然と体調や環境に合わせて必要なことが

感覚として捉えられるようになってくるはずです。

明るく、うららかな春を健康に過ごすため、

できることから、感覚に合わせて取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

【祝】2021年度入社式!新入社員に求められること。

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

4月に入り、神戸では桜が満開になっています。

 

桜が綺麗で、穏やかな気候に恵まれた4/1、

2021年度の入社式を行うことが出来ました。

昨年はコロナウイルスの影響で、

中小企業同友会の合同入社式はありませんでした。

でも今年は少しずつコロナウイルスの予防法などか確立されつつあるおかげで

合同入社式に参加させていただくことが出来ました。

この一年で様々な予防に取り組んだ全ての方々のおかげです。

本当にありがとうございます。

 

午後からは社内での入社式も行いました。

「社会で働く」ということは

「お金を払って勉強させてもらっていた学生さん」とは全く違います。

会社に利益をもたらすことで、お給料をいただく立場となります。

初めて社会人になる方々にとっては、様々な驚きがあると思います。

社内で厳しく指導されることもあるかもしれません。

でもそれは、弊社を含めてどこの会社でも「育てよう」という気持ちがあるからこそのものです。

注意や指導は「個人を攻撃するもの」ではありません。

仕事をする上で必要な心構えや知識、技術、人間性などを育て

身につけるための「道標」です。

新入社員は、入社したその日からお給料が発生します。

まだ何も会社にも社会にも貢献できず、利益を出していないにも関わらず

お給料をいただけるのは、先輩や上司が積み上げてきた結果を

分けていただいているからです。

「お給料」をいただくことに感謝し、

どんな小さなことにも積極的に取り組むことが

社会の一員となり成長する近道となります。

ここで一つ意識していただきたいことは、

「利益を生み出すことは出来ずとも、チームの一員として貢献することは出来る」ということです。

明るく、元気に挨拶すること。

テキパキと動くこと。

こういった「心がけ次第で誰でもできること」を常に行うことで

会社の空気に良い影響を与えることができます。

これが、新入社員がすぐできる「チームへの貢献」です。

私たち社員は「社会に貢献することで利益を上げる」ためのチームです。

チームとしての力を上げるためには、一人一人ができることを増やし

精一杯努力することが大切だと考えています。

地域や社会に貢献し、成長し続ける人材であるために、

素直に、積極的に、明るく、一緒に頑張りましょう!

 

介護職に「優しさ」は必要か?必要な資質についての考察

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

3月も後半に入りましたが、神戸はまだまだ寒い日が続いています。

冷え対策のため、レギンス+レッグウォーマーをして出勤しています。

 

介護職は優しい人が向いている?


今日は介護職と「優しさ」について考えてみたいと思います。

色々なブログやネットニュースのコメントを見ていて

「介護を仕事にしている人は優しいはず」

「思いやりがある人が向いている」というような内容を多数拝見しました。

確かに、弊社の介護士は私の目から見ても「優しい」です。

もしかしたら「人が好き」ということは

介護職にとって有利な資質かもしれません。

でも、私は「優しさ」や「人が好きであること」が最も重要な資質だとは思いません。

私たち専門職が提供する、プロの介護に必要なのは

「知識」「技術」そして「根拠に基づいて線引きできること」です。

加えて「人間力」もあれば尚よいと思いますが、

これは日々の仕事で磨かれていきます。

介護はあくまで仕事


私たち介護の専門職にとって、介護はあくまで「対価」をいただくための仕事です。

仕事のために勉強し、資格をとり、働き始めてからも工夫と努力の毎日を送っています。

これはどんな職種でも同じではないでしょうか。

そこに「利用者様の自立支援をしたい」「望む生活を実現してほしい」という熱意もあります。

でも「この人が好きやから手伝ってあげよう」とか「かわいそうやから助けてあげな」みたいな感情はありません。

こういった感情は、相手を一人の人間として尊重しているとは言い難いものですし、

いざという時の判断を鈍らせる原因にもなり得ます。

そして、介護職側の怠慢にすらつながるリスクがあると考えています。

プロとして適切なサービスを、介護保険のルールにしたがって提供する。

利用者様の自立支援を行うために、自らの資質を向上し続ける。

感情ではなく、理論と根拠によって判断し行動することが、より良い「仕事」につながるはずです。

そして、正しい「知識」と「技術」がそれを支えてくれます。

「優しさ」と「甘さ」は全くの別物


「自立支援」という言葉からも分かる通り、

介護保険サービスは「利用者様が主体的に努力すること」を前提として成り立っています。

それは費用がどこから来ているのかを考えれば当然のことです。

介護保険の利用者負担は基本的に1割から3割(収入による)で、

残りの大半は私たち納税者が納める税金と、

40歳以上の国民が納める介護保険料が使われているのです。

税金を投入する=社会全体で高齢者を支える、ということは

支える側に負担が発生しているということです。

支えられる側にも、努力と一定のルールに従うことが求められます。

弊社の訪問介護では「できることは一緒に行っていただく」ことで

自立支援を実現しようとしています。

そのため、利用者様から「なんでもやってくれたらいいやん」

「お金払うのになんで一緒に掃除せなあかんの」と言われれることもありました。

この場合、介護保険のルールや目的、

体も頭も使い続けることが結局は自分のためになること、などをご説明します。

ご納得いただけた場合は、サービスを継続して利用していただけますが

「税金で安い家政婦を使いたい」というような介護保険について、

誤った考えの方からはお断りされることもあります。

事業所の売り上げを考えると、正直、仕事は少しでも多い方がいいです。

でも、「税金が使われている事業であること」

「介護保険の本旨は自立支援にあること」を考えると

ここは大切にしなければならないところです。

そして一見「なんでもしてあげる」は優しく見えます。

でも長い年月という広い視点で見ると、

自分でできる能力を奪い、判断力を低下させ、寝たきりに近づけ、

財源が厳しく、現在のままで続くはずがない介護保険というサービスに依存させることになります。

ここが、「本当のプロとしての視点」を持っているか

ただの「優しく見えるだけの無責任」かで支援や関わり方が違ってくるところです。

「優しく見えるだけの無責任」は「自分への甘さ」でもあります。

介護保険について説明したり、

自立支援になるように利用者様を説得したりすることは大変な労力が必要です。

根拠となる知識の勉強も欠かせません。

そのため、「自分に甘い」人は、優しく見えるだけの無責任に陥りやすいのではないでしょうか。

本当の意味での優しさ、とは「強さ」が伴うものですから、「甘さ」とは全くの別物だと思います。

「線引き」が持続可能なサービスにつながる


以上のように、専門職としてのサービス提供には「線引き」が必要です。

それによってより良い結果が生み出されます。

介護保険の財源の面からはもちろん、人材の面からもです。

介護職の離職理由調査などで、「人間関係」が理由として挙げられることが多いのはご存知ですか?

これは「職場」の人間関係を想定した設問だと思われます。

でも、私の体感では「利用者様との人間関係」の方が本当の離職理由の方が多いです。

なぜなら「線引き」ができず、過剰な要求に答えることの負担に耐えられなくなる、

人間性を貶めるような発言をされているにも関わらず「福祉職なら我慢すべき」という介護職側の誤った認識、

「線引き」ができないことにより、

利用者様側の「この人にやったら何を言ってもいい」という誤解を止めることができないため限界がきて辞める、

というようなことをよく聞くからです。

これは弊社の話ではありません。

弊社では「熱意を持って」「専門職として」「介護保険のルールのもとに」サービス提供を行う、

ことを徹底しています。

そのため、線引きができないことによる悪影響は起こりにくい環境が作り出せています。

介護人材は全国的に不足し、これからますます深刻になっていきます。

弊社に限らず、「線引き」をしっかりすることで

介護職として長く働くことができる人が増えれば、

人手不足が少しずつ解消されるはずです。

そうなれば、現在、介護保険料を納めつつもサービスは利用していない方々が

将来的に安心してサービスを利用できるようになるかもしれません。

現在の利用者様世代だけでなく、

介護保険サービスを支えている世代、

未来の利用者様世代もより良い老後を送れるよう

財政、人材、二つの面から持続可能な介護保険サービスの運用ができればと考えます。

まとめ


介護職に必要なのは「甘さ」ではない「本当の優しさ=強さ」です。

そして、「知識」「技術」「的確な線引き」と「人間力」が

より良い専門職としてのケアの土台となります。

私たちは目の前の利用者様の暮らしを支えるだけでなく、

適切なサービス提供を通じて国家の財政にも貢献できると信じています。

 

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