【ちょっとでも介護を楽に】今年はもう梅雨入りしました。「湿度」は介護にも影響します。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

まだ5月ですが、今年はすでに梅雨入り。

神戸では雨の日が続いています。

めぐみの雨は嬉しいのですが、

私たちの健康にとって湿気はちょっと困りものです。

今回は湿度が体に与える影響や、在宅介護で行える湿気対策などについて考えたいと思います。

そもそも湿度とは何か


雨降りの続くこの時期に気になる「湿度」ですが、

普段何気なく使っている言葉である「湿度」とは何を表しているのでしょうか。

空気が水蒸気を含む度合。普通、その温度で含みうる水蒸気の最大量を一〇〇とし、これに対する実際に含んでいる水蒸気の量の割合で表す    google日本語辞書より引用

となっています。

つまり「空気中にどれだけ水があるか」を表しています。

湿気が多すぎると、体は重く、だるく感じやすくなりますし

心の動きも停滞しやすくなります。

プールの水の中を動くイメージです。

水の抵抗で思うように動けない、すごく疲れる。

こんな経験はありませんか?

せめて室内の湿度だけでも、低すぎず高すぎずに調整したいところです。

湿度は介護にも影響する


この時期は雨が続いたり、

季節の変わり目で気温が不安定だったりする日が続きます。

長く在宅介護の現場で働いていますが、

不安定な気温や湿度の時は、利用者様の心身の状態も不安定になりやすいと思います。

例えば

・気温と体感温度がずれることで「こもり熱」が起こりやすい

・足元だけが冷えていることに気がつかず、体調不良になる

・必要以上に水分をとってしまい浮腫が出て、心臓などの負担が増す

・認知症の場合、症状が一時的に悪化する

・精神的に不安定になり、怒りっぽくなったり依存傾向が強く表れる

などをよく見かけます。

このような心身の変化はご本人だけでなく、

介護をする側のご家族にも大きな負担となってきます。

在宅介護での対策


では、少しでも湿度による影響を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。

まずは「湿度が体にも心にも影響を与える」という意識を持つことが必要です。

そうすれば、要介護者の状態変化の要因を探るときに

「湿度」などの外的要因も考えることができます。

そして室内の気温や湿度をできる限り、

快適な範囲になるようコントロールします。

具体的には

・温度計や湿度計で現状を把握する

・室温はエアコンなどでコントロールする

・乾きすぎていれば加湿する

・湿気すぎていれば除湿する

・室内の空気を循環させる

・レッグウォーマーなどで足元を温める

ことをおすすめします。

ポイント


「快適な室温」「快適な湿度」を保つために留意すべきことが1つあります。

それは人間には「上半身で室温を感じる癖」があるということです。

湿気は重いものなので足元にたまりやすいです。

湿気は水ですから、体を冷やします。

そのため、自分では「適温」「快適」と感じていても

実は足元が冷えていることがあります。

利用者様も足が冷たくなっているにも関わらず

「今日はちょうどいい」と言われることが多々あります。

これは足元は冷えているのに、頭にだけ熱が上っているという

バランスを崩してしまっている状態です。

可能であれば、

時々は自分でふくらはぎなどを触って、

体温を確認してみてください。

上半身の体感温度との違いに驚くかもしれません。

快適に過ごし健康を保つためにも、

足元の気温や湿度にも意識を向けて、少しでも快適に

めぐみの雨に感謝しつつ梅雨を乗り切りたいです。

 

在宅介護においてエアコンは必需品と言っても過言ではありません。
夏場はもちろん、梅雨や冬にも大活躍してくれます。
[clink url=”https://k-mylife.com/2020/11/05/【介護福祉士の視点】高齢者宅の暖房はエアコン/”]

【緊急事態宣言】政府批判と、予防に努めることは全くの別物。介護士も頑張っています!

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

 

緊急事態宣言中のゴールデンウィークもあと少しとなりました。

お仕事をして社会を支えてくださっている方、

お家で休日を過ごすことで社会に貢献してくださっている方、

さまざまな方の色々な努力に本当に感謝しています。

日常生活に戻るため、私たちは協力しあって新型コロナウイルスの収束を目指していますが

少し気になることも出てきました。

政府への不満と、予防に努めることは別物


本当にごく一部の方だとは思いますが、

テレビのインタビューなどを受け

「議員たちも会食しているから自分たちも集まる」

「聖火リレーをやるなら、自分たちも遊ぶ」

「自粛疲れしてきたからバーベキューする」

というような答えをされているのを見かけました。

意味がわかりません。

政治に関心を持ち、意見を述べることは自立した市民にとって大切なことです。

働いて、納税し、選挙に行く。

これも私たちに保証された権利と義務です。

そのことから政府を批判する自由も当然あります。

でも、「政府や公務員がおかしい」から「自分たちもおかしなことをしてもいい」という理屈は通りません。

「自分が好き勝手すること」を他の誰かの責任にしているのだと思います。

その「オリジナルな理屈」で自分を正当化しても

結局は新型コロナウイルスの感染が長引けは、困るのは自分たちです。

自分が感染するかもしれないし、そのことによって収入が減るかもしれない。

子供や親、恋人など大事な人に感染させるかもしれない。

医療現場や保健所だけでなく、さまざまな機関の負担を増やすかもしれない。

長引く経済活動の縮小が、働く全ての国民の足を引っ張るかもしれない。

そんなことを一人一人が、もう一度考える時期が来たのではないでしょうか。

今の行動が巡り巡って、

自粛要請の延長、増税、更なる少子高齢化、といった形で

私たち国民にかえってくるのだと思います。

感染するのは仕方ないかもしれない。でも予防は徹底したい


新型コロナウイルス感染症に限らず、どんな病気もかかった人を批判するべきではありません。

自ら病気になりたい人などいませんし、

誰だって健康に毎日を過ごしたいです。

思いつく限りの予防をしても運悪く病気になってしまったり、

ウイルス自体が未知のもので、予防のための情報が足りない場合もあるでしょう。

でも、上記のような「政府がおかしいから、自分もおかしなことをする」という謎の理屈で

予防を疎かにすることには賛成できません。

それは「政府への意趣返し」ではなく、

「一緒にウイルスと闘う仲間」の足を引っ張るだけです。

今、私にできること


今回の新型コロナウイルスの危険性議論はさておき、

私たちは一人一人が小さな感染対策を習慣にし、積み重ねていくことができます。

それは、「政府が」とか「感染症類型が」とか

そんな意見とは全く別物として考えるべきです。

(もちろん、私にだって訪問介護の現場でコロナ対策をし続けてきて

政府だけなく、神戸市などにも言いたいことは山ほどあります。

が、それは置いといて・・・)

私はこれからも情報に踊らされないよう留意しつつ、以下のことを続けるつもりです。

・手洗い、うがい、手指消毒

最近はお店にアルコール消毒があっても、スルーしている方をよく見かけます。

可能であれば、カートなどの持ち手も消毒することをお勧めします。

基本に勝る秘訣はありません。

私はこれからも、手洗いと消毒を徹底します。

・マスク着用

最近はありがたいことに、マスクが手に入るようになりました。

・なるべく人との接触を避ける

感染症予防で話題になった「3密」ですが、密にならなければ良いというものではありません。

人が二人しかいなくても、接触で感染することもあります。

手にウイルスが付いてしまえば、人間は無意識に顔や髪を何度も触りますから

口や鼻、目などからの侵入を許すことにつながります。

そういった意味でも、蜜を避けることに加えて

なるべく接触も避けて、接触した場合にはアルコール消毒を心がけたいと思います。

・定期的に汗をかく

別の記事でも書きましたが、汗をかくことは健康を保つことを助けます。

お風呂に浸かる、ちょっと歩く、など無理なく汗をかけるようにします。

・しっかり寝る。バランス良く適量を食べる

健康で免疫力が高ければ、どんな病気とも戦うことができます。

どれも小さなことですが、積み重ねることで効果が発揮できると信じています。

まとめ「とにかく自由に出歩きたい!」


私たち介護の専門職は、人一倍、感染予防を心がけています。

そのため、遊びに出かける、集まって食事をする、

というような楽しみを1年以上制限し続けています。

もちろん、仕事のため、食材の買い出しのため、といった外出はしていますが

できれば「なんの目的もなく、ふらっと出かけて、歩き回る」みたいなことがしたいです。

コロナ以前の生活に戻りたいわけではありません。

コロナ対策のために

・手洗いや手指消毒の大切さが広く認識されるようになった

・マスクが当たり前になった

・お店がアルコール消毒を設置してくれる

・いろんな場所が換気をしてくれる

など、私にとっていいこともたくさんあります。

もちろん、コロナウイルスなどなく普段通り生活できるのが一番ですが・・・。

あとは、早く感染が収束し、

「予防しながらであれば出歩いても良い」という世の中になってほしいです。

そのためにも、

「今、私にできること」をひとつずつ積み重ねていきたいと思います。

他の職種の方々と同じように、介護職もみんなで頑張っています!

早く自由に出歩きたいです!

 

1回目の緊急事態宣言の際に、こんな記事も書いています。
コロナウイルス感染の収束のためには、小さな良い習慣の積み重ねが大切ではないでしょうか。
[clink url=”https://k-mylife.com/2020/05/01/【訪問介護の現場から】コロナの影響と皆様への/”]

毎日、風呂につかって汗をかくことについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
[clink url=”https://k-mylife.com/2021/04/28/入浴のススメ〜毎日のお風呂で汗をかけば健康を/”]