意外にも!?体調を崩す方が増えています。

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

もうすぐ12月。

今年はコロナの影響で、季節がワープしたかのように感じます。

弊社の訪問介護では、11月に入ってから入院する方が相次いでいました。

最近は退院ラッシュで、やっと在宅に戻られると安心しています。

例年は秋は過ごしやすい気候の影響か

入院する方は少ない季節です。

今年は夏に熱中症で搬送する方がほぼいなかったのですが、

その代わり?秋になって入院が続いている印象です。

「命を脅かす暑さ」と言われる夏の警戒心がひと段落すること、

急激な気候変化、

高い湿度、などが関係しているのでしょうか。

今はコロナ予防のために、ご家族との面会を制限している病院がほとんどです。

感染症から身を守るために必要なことですが、

退院された方々は入院前に比べると状態が悪くなることが多いように見えます。

なるべく入院しなくて済むよう、体調管理に気をつけたいところです。

足を冷やさないこと(高齢者は特に、足の冷えは上半身に比べて自覚しにくいです)、

食べすぎないこと、

手洗い、うがい、マスクの徹底、

は簡単にできる体調管理の一環です。

穏やかに在宅で過ごせる方が増えることを願っています。

年末年始休業のお知らせ

年末年始休業期間

令和2年12月30日(水)〜令和3年1月3日(日)


こんばんは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

さて、早いもので11月も後半を迎えようとしています。

介護業界ではすでに年末年始のスケジュール調整が始まっています。

年末年始休業期間は、訪問介護サービス、事務所対応を含めた

全ての業務でお休みをいただきます。

ただし、身寄りがいない上に、止むを得ない事情でショートステイの予約が取れなかった、

寝たきりでおむつ交換と食事介助がなければ命をつなぐことができない、

などを条件を全て満たす方には訪問サービスを提供できるよう調整を行います。

それでも年末年始期間は、勤務できるスタッフがごく少数であることから

調整ができない可能性もございます。

ご利用者様、ご家族様、ご関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、

ご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

【介護福祉士の視点】高齢者宅の暖房はエアコン一択

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸はとにかく寒い!

事務所ではエアコンやコタツも使い始めました。

 

これからの季節、どのご家庭でも様々な暖房器具を使われると思います。

高齢者は、比較的寒さに弱い方が多く、しかも皮膚感覚が鈍くなっているため

暖房器具の取り扱いには注意が必要です。

今回は私が訪問介護士として、たくさんのお宅で見た暖房器具について考えます。


ストーブ(火が見えるタイプ)

これがとにかく一番危険です。

認知症の兆しが見えたり、皮膚の感覚が少しでも衰えた兆候があったり、

また「自分は大丈夫」と人の言葉を耳に入れられなくなった場合はお勧めできません。

認知症初期でも

・ストーブをつけたことを忘れて側を離れる、もしくは近づきすぎる

・使い方が分からなる

・灯油をこぼしたり正しく取り扱えなくなる

という症状は出やすく、こういった些細なことがすぐに火事や火傷につながるのが

火が見えるタイプのストーブの危険性です。

皮膚感覚については、

・低温火傷のリスク

・温度調整の難しさ

という点で注意が必要です。

また「自分は大丈夫」と他者の意見を聞くことができなくなった場合には

・テレビなどで「換気をしましょう」と呼びかけても聞き入れられなくなる

・近くに洗濯物を干すなど危険な行為をしていても「今まで大丈夫だった」とやめることができない

など「より安全な使い方」ではなく

「今までの負の成功体験」によって行動してしまうことがあります。

個人的には、火が見えるストーブは暖かく、心も癒されるような見た目で大好きなのですが

高齢者宅での使用はお勧めできません。

本格的に認知症状が悪化し始めたり、

体が思うように動かなくなる前に、

エアコン暖房に切り替えることを検討していただきたいです。

早めに切り替えることが、ご本人の混乱を防ぐことにもつながりますし

ご家族も余裕を持って対応することができます。


電気ストーブ・電気あんか・電気毛布

これらは共通して低音火傷のリスクがあります。

電気あんかと電気毛布は、

体に当てたりかけたりして使うものなのでイメージしやすいと思いますが

皮膚感覚が鈍くなると「熱い」と思った時には手遅れです。

設定温度に気をつけるだけでなく、取り扱い説明書の注意点をしっかり守り

場合によっては電気毛布でも直接は体にかけないようにするなどを工夫が必要です。

そして電気ストーブについてです。

これは信じられないかもしれませんが、

電気ストーブを膝に乗せて抱えたり

スネに密着させて使っている認知症の方がいました。

当然、危険ですし火傷もします。

最近の電気ストーブは安全設計がしてあり、

床から持ち上げるとスイッチが切れるものがあります。

でも、高齢者宅には、とんでもなく古い電化製品が

いまだ現役で使用されていることがあります。

古いものを大切に使うことはいいことですが、判断力が衰えた方にとっては

危険以外の何物でもありません。

今、自分の判断力があるうちに、またはご家族が、

古すぎる危険な電化製品がないかを確認してみてはいかがでしょうか。

また、電気ストーブには火災の危険もあります。

スイッチが入っていることに気がつかずに、

または認知症等で電気ストーブだと認識できずに、

ストーブのすぐそばに衣類を置いてしまうのもよくあることです。

「認知症になったら、どうなるか分からない」ことを念頭に置いて

早め早めの行動が、安全への第一歩だと思います。


暖房はエアコン一択

私は灯油で炊くタイプのストーブも好きですし、

囲炉裏のあるお家にも憧れます。

同じ日本でも地域によって寒さは異なります。

少なくとも神戸近郊の、介護が必要な方またはその手前の方には

エアコン以外の選択肢はデメリットが多すぎるのではないでしょうか。

エアコンもスイッチが複雑でわかりにくい、

一番温める必要がある足元が苦手、という欠点はあります。

(家電開発者様、エアコンに限らず私たち介護の専門職には経験とアイデアがあります。

もっと使いやすい家電を一緒に考えさせていただきたいです!)

ですが、

・適切に使用すれば火災の危険が少ない

・届かない場所に設置されているので、抱えたり倒したりするリスクがない

・低温火傷の心配が少ない

・温度設定ができて、タイマーがある

・介護者不在の場合でもつけっぱなしにできる

という大きな利点があります。

そして夏になれば、冷房としても使えます。

ごくまれに「今まで冷房なんか使ってない」と言われる方もいらっしゃいますが、

最近の夏は命に関わる暑さです。

利用者様の安全が第一ですが、

私たち介護職も「暑すぎて命が危険」なお宅には訪問することができません。

夏にも冬にも使える、安全性の高いエアコン。

もちろん、換気やメンテナンスは必要ですし

エアコン掃除は介護保険では行えませんので、ご家族か専門業者が行うことになります。

でも、「命」「安全」を第一に考えたとき

私はエアコンをお勧めします。