最期は寝たきりは仕方がない?

平均寿命80歳以上の日本は長寿大国。そして寝たきり大国!

日本人が普通に日常生活を送れる期間(健康寿命)は平成25年で男性71.19歳・女性74.21歳平均寿命平成29年で男性80.98歳・女性87.14歳です。その差の11年間にいわゆる寝たきり老人となって余生を過ごす方が少なくありません。私たちにとってこの寝たきり老人の存在が、違和感を覚えるものではなく当たり前になっている状況です。口から食事がとれなくなったら胃瘻を、腎臓の機能が低下したら透析をと奨められ、それを断ることでその人の命が短くなると思うと親であっても他者の命に係わることなので断ることに躊躇すると思います。
その方にとってQOL(生活の質)が望めない場合は、透析・胃瘻・ガン治療・10錠以上の投薬をすすめない、選択しないという流れを作っていく必要があると思います。
それは医療者側だけでなく、本人・家族の意識を変える必要があります。
自分の体調を医療に依存するのではなく、食事や運動の習慣を変える努力もかなり必要になってくるからです。
欧米諸国にはこの寝たきり老人はほとんど存在しないそうです

海外に寝たきり老人が少ないのはなぜ?

スウェーデンを始めとした北欧諸国では、介護士たちはできるだけ高齢者が自立した生活を送り、自分の口で食事をできなくなった高齢者は、徹底的に嚥下訓練が行われますが、それでも難しいときには無理な食事介助や水分補給を行わず、自然な形で看取ることが一般的です。

それが人間らしい死の迎え方だと考えられていて、胃に直接栄養を送る胃ろうなどで延々と生きながらえさせることは、むしろ虐待だと見なされています。
現在の日本の病院では、死ぬ間際まで点滴やカテーテルを使った静脈栄養を行う延命措置が一般的。たとえベッドの上でチューブだらけになって、身動きが取れなくなっても、それが普通になっている。

スウェーデンでも’80年代までは無理な延命治療が行われていたが、徐々に死に方に対する国民の意識が変わってきたのです。長期間の延命治療は本人、家族、社会にとってムダな負担を強いるだけだと気付いたそうです。

スウェーデンではたとえ肺炎になっても内服薬が処方される程度で注射もしない。過剰な医療は施さず、住み慣れた家や施設で息を引き取るのが一番だというコンセンサスがある。

介護する側もされる側も、寝たきりにならないように努力をする。それでもそのような状態に陥ってしまえば、それは死が近づいたサインだということで潔くあきらめる。それがスウェーデン流の死の迎え方なのだ。

このような介護体制を根底から支えているのは、充実した介護福祉の人材である。介護士は独居老人の家を頻繁に回り、短い場合は15分くらいの滞在時間でトイレを掃除し、ベッドメイクを済ませ、高齢者と会話をして帰るというようなことをくり返す。

日本では介護というと、どうしても医療からの発想になりがちで、手助けよりも治療という対処に傾きやすい。 「日本の場合は病院経営をする医師などが主導権を持っているケースが多く、すぐ投薬・治療という方向になる。

しかし、スウェーデンの場合は介護士たちが大きな権限を与えられていて、認知症の場合には薬を使うよりも、本人がどんな助けを必要としているか汲みとることが重視されています。

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以上は、出典:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45510?page=3からの抜粋です。

文中の介護する側もされる側も、寝たきりにならないように努力をする。それでもそのような状態に陥ってしまえば、それは死が近づいたサインだということで潔くあきらめる”がすごく自然なことで、むしろ日本人的な考えだと思う。考え方は人それぞれで、今の日本は、どちらでも選ぶことができるので、寝たきりになっても生きる派と潔くあきらめる派がいてよいと思います。

 まいらいふでは”潔くあきらめる派”が最期まで普通の生活ができるようなサービスや仕組みを作っていきます!
皆様のためにも、自分達のためにも。
こんなサービスや仕組みがあったらいいのにがあれば、ご意見をお願いします!
”潔くあきらめる派”頑張りましょう(^.^)

 

少子高齢化でどう変わる?

 人口構造が変わる!働き方が変わる!役割が変わる!
<出所>総務省「国勢調査」、社会保障、厚生労働省「人口動態統計」

1965年 2012年 2050年
胴上げ型 騎馬戦型 肩車型
65歳以上1人対して20〜64歳 9.1人 2.4人 1.2人
1年間の出生率 182万人 2.14% 102万人 1.37% 56万人 1.35%
日本の人口 9921万人 12750万人 9708万人

↑これを見てどう感じましたか?

私は、若い人が結婚に夢とか希望を持ってほしいなぁと思った。
年収がどうだとか、使えるこずかいが減るだとかではなく、独身の時より心身共に豊かになれるとか家族がある幸せとかを感じてほしい。なので、おせっかいさんになって(カップル=古い?)くっつけていきたい!!

皆が意識を変えることが必要!

高齢者が増え、高齢者が何かをしてもらう側、若い世代がしてあげる側という仕組みが成り立たない。

1.今の介護保険制度が財源、人材の確保ができなくなるので、各自が自分のことは自分でする意識をもつ(自助)

2.退職しても、高齢になっても、元気な人や役割をもってまわりを助ける、助け合う(共助)

3.高齢者人口が増えて、高齢者重視になるのではなく、若い世代が希望が持てて、成長し続ける将来性のある社会が描けるような政策を支援していく                 ↓

自分の世代だけがよければよいのではなく、”皆が我がこと”と考えて、よりよい方に向かうように皆で考え行動することでよりよくしていきたいなぁ。

認知症になりたくない?

認知症も病気の1つで、病気になりたくないという思いは、皆、同じだと思います(^.^)

病気の原因として、遺伝等の先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは、どうしようもできないですが、後天的なものは生活習慣を変えることで自分で対応ができます。

日常の食生活や睡眠・薬・心(在り方・捉え方)等で病気になりやすい習慣を続けているから病気になるというのであれば、リスクを知り、自分の習慣をほんの少し変えて、病気になりにくい身体を作ることが大切だと思います。

認知症について少し述べたいと思います。 参考文献:群馬大学山口晴保先生ホームページ・講演会資料

・認知症と長寿はセットなので寿命が延びれば認知症になる方も増える。
・認知症予防とは、進行を遅らせること。
認知症発症の20〜30年前に脳のβアミロイド沈着(老化性病変)が始まっていると言われている

 なら、どうしたらいい?

○認知症になるリスクを知り減らしていく!

①ライフスタイルが高血圧や糖尿病、認知症に大きく影響
米国在住アフリカ人とアフリカ在住アフリカ人の比較 


②肥満・高血圧・高コレステロールが認知症のリスク どれも2倍
糖尿病+予備軍でアルツハイマー病のリスクが4.6倍(久山町研究)

③食事も大切
○脂質を減らそう 
肉より魚で認知症リスク半減
・高脂肪餌、高コレステロール餌で脳βアミロイド沈着が増加(モデルマウスの実験)
・DHA(アジ、サバ、マグロ)で老人斑(脳βアミロイド)減少
・カロリー制限で老人斑(脳βアミロイド)減少 食事がアルツハイマー病に影響する

○肥満でアルツハイマー病リスク増加

○日本人は和食+乳製品が良い

 ④脳を鍛えるには運動しかない
運動で、海馬・前頭葉も働きが良くなり、記憶力アップ
運動で、神経細胞を育てるホルモン分泌 BDNFという神経細胞の肥やしが増える
運動で、高齢者の認知機能低下を防ぐ(目安:1回20分以上。発汗するぐらいを週2回以上)

 いかがでしょうか?
  身体が健やかであるというのは、一番大事なことだと思います。
  その大事なことを、毎日のスケジュールにほんの少し取り入れていきませんか?

私(平山)も、依頼されたことにスケジュールを埋めてしまい、自分の仕事や自分のことを後回しにしてしまっている派ですが、去年の暮れ(2017.12)に体調不良になり、健康の大事さを知りました。
2日で3㎏体重が減り10分座っているのもしんどいほど体力が落ちてびっくりしました。
寒邪(中医学でいう寒さの邪)が入ったのが原因と言われました。体力と筋力をつけなきゃと思い、 今年は、筋力と感性をつけようと、自分のスケジュールに、自然の多い所で散歩(大股で早く歩く)の時間を入れました!
成果は乞うご期待です。ぷよぷよ脂肪が引き締まったらみんなに言いふらす予定です。

認知症って?

 認知症とは、脳の病気で認知機能が低下し生活管理能力が低下して独居が困難になること。

 例えば、日時がわからなくて約束を守れなくなる、料理を作れなくなる、鍵や財布をなおした場所を忘れてしまう、銀行でお金がおろせなくなる、息子の顔をみても息子とわからなくなる・・・などです。

☆認知症かどうかは生活状況で判断
参考文献:山口晴保先生の研究室のホームページ(用紙ダウンロードできます)

  11項目質問紙の活用 
   ①同じことを何回も話したり、尋ねたりする
     ②出来事の前後関係がわからなくなった
     ③服装など身の回りに無頓着になった
   ④水道栓やドアを閉め忘れたり、後片付けがきちんとできなくなった
   ⑤同時に2つの作業を行うと、1つを忘れる
   ⑥薬を管理してきちんと内服することができなくなった
   ⑦以前はてきぱきできた家事や作業に手間取るようになった
   ⑧計画を立てられなくなった
   ⑨複雑な話を理解できない
   ⑩興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などを止めてしまった
   ⑪前よりも怒りっぽくなったり、疑い深くなった

     判定:介護者が評価して3項目以上にチェックが付くと認知症が疑われる。
     そのほかに、妄想や幻覚(実際にはないのに見えているようにいう)があれば受診を奨める。

*認知症は高齢者の15%、450万人。5年長生きすると倍増 90代では過半数 95歳以上の8割
     長寿と認知症はセット

    日本の寿命は年々伸びています。長寿=幸せならいいなぁ。
人は沢山の選択をして生きているんだから、自分の選択が今の結果。
長寿になれたのも自分の成果。

人生の最期が、自分の選択の集大成になるんだと思ったら毎日を大切に過ごそう
(大事に選択しよう)と思った(^.^)            

     

 

余命3か月と言われて 

70歳後半の男性、”俺が、動けんようになったらどうしたらいいんや?”と相談に来られた。
1か月半前に”余命3か月”と言われたとのこと。

物言いも元気で、動きも颯爽としている方で、マラソン大会に出るために走っていると言われる。
話を聞いていて、体力自慢?とも一瞬思ったが、ご本人は本気な様子。
家の処分のことや入院がいいのか、施設を今から探したらよいのかと聞かれる。

どんな状態で余命を宣告されたのかはわからないが、お使者さんから言われたら、今自分が元気でも心配になるだろうと思った。

介護保険でできること、自費サービスでできること、有料老人ホームのこと、施設と病院の違いを説明をすると安心された。介護保険の申請は、生活に支障が出て介護が必要になった時にするのでその時に連絡くださいと伝えると笑顔で颯爽と帰られた。

後日、神戸マラソンを無事完走され、最高齢での出場を狙っていると事務所に来られ報告があった。
目標って大事だなと感じた(^.^)
私も、マラソン出る?!

親がガンの治療のため3週間に1回通院の送迎が必要になったが・・・ 

今のところは、仕事を休まずに兄弟で交代でなんとか連れて行けるが、行けなくなったらどうしよう?と相談。仕事に行けているので介護保険は受けていない。

いくつか選択肢があります。

①家族おが会社を休んで車で連れていく
・有給休暇
・介護休暇
介護休暇とは、要介護状態にある対象家族の介護や世話をする労働者は、事業主に申し出ることにより、1年度において5日を限度として、介護休暇を取得することができる。1日単位又は半日単位で取得することができる。会社により条件が違う場合がありますので確認してください。
②介護タクシーに依頼して、家から病院の受付まで連れていってもらう
介護タクシーとは、運転手の方が家から車までの乗降の介助をしてくれます。料金は、介護保険のサービスを同時に使うと割安感がありますが、単独で使うと料金設定が会社独自になるので、事前の見積もりが必要です。家から行先までではなく、タクシー会社から家までの距離で算定する場合もあるので注意が必要です。

③自費でヘルパーを依頼する。(病院の中を本人だけでは心配な時は安心です)
ヘルパーの事業所によって、価格が違うので確認をして使いましょう。
☆会社に相談しにくい方もおられると思いますが、今、社会で問題視されているのは、社員の介護離職です。会社は少し位休んでも辞めないでほしいのです。少子高齢化や晩婚化で、1人が2人の親を看る、働き盛りで親の介護が必要になることが当たり前になっています。介護は特別なことではなく、ライフサイクルの1つとして誰にでも起こることなのです。

☆☆会社としては社員が辞めることで戦力ダウン、社員としても介護をすることで社会から離れ経済的・精神的にもしんどくなる可能性があります。 介護休暇や介護休業・介護保険・介護のサービスを上手に使うことをお勧めします。今はサービスも豊富にあります。仕事を辞めることはいつでもできます。辞める前に色々試めされることをお勧めします!(^^)!

2018年を迎えて

新年 あけましておめでとうございます。

まいらいふも2018年のお正月を迎えることができました。
スタッフ、ご利用者、関わってくださる皆様のおかげです。
本当に有難うございました。
今年も、どうぞ宜しくお願いします。

2018年戌年を、介護・看護を必要としている人、それを提供するスタッフが共に幸せになる仕組み作りを考えていきたいと思っています。

介護というと、ネガティブなイメージを持たれがちですが、実際は知識・技術・人間力のスキルが高くないとできないし、レベルの高いスタッフが増えると、幸せな人を増やすことにもなります。
志しと思いだけでは継続することができません。経営を安定させて、経済との両面を充実させていきます。

私は、最期まで自分のことは自分でしたいと思っています。それが叶うかどうかはわかりませんが、叶うように、今から心掛けます。

まずは自助(自分のことは自分でする・決める)、依存心を排除する。
本人の能力を奪う害のあるケアは寝たきりを増やしてしまします。一見親切にみえるので厄介です。
本当の優しさは、本人のできることを促してできることを増やすケアです。

まいらいふは、お金持ちではなく、普通に今まで一生懸命働いてきた人達が、”最期まで家で穏やかに過ごしたい”を実現できる仕組みを作っていきます。

家族が遠方でも、家族がいなくても、本人の意思と覚悟があれば、最期まで家で暮らせるを実現させたいです。

2018年の終わりに、ここまでできたと報告ができるように、頑張りますので、今年も応援を宜しくお願いします。