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【上限50%!?】いつまで続くかわからない介護に押しつぶされないために②

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日は前回の記事(【上限50%!?】いつまで続くかわからない介護に押しつぶされないために①)の続きです。

(※この記事は以前アメブロに載せたものを編集して投稿しています)

現役介護福祉士が考える「家で介護する」ということ

前回の記事では、頑張らずに余力を残した介護をする覚悟をお勧めすること、

意思決定の責任はご本人やご家族にしか負えないこと、を記述しました。

今回はより具体的に考えていきます。

「家で介護する」ことのメリット・デメリット

家で介護することのメリットは、なんと言っても、住み慣れた自宅で過ごせることです。

気持ちが落ち着くというだけでなく、

ご近所付き合いをしてきた方なら時々ご近所さんがお話に来てくれたり、

お友達が家に電話をくれたり、という人付き合いに関する点でも利点があります。

また、どのように「人生の最期」を迎えるのかを

ご本人とご家族が主体的に選択しやすいことも忘れてはなりません。

これは今までの訪問介護の経験から、本当に大事な事だと思います。

ターミナル期の場合は、ご本人の希望とご家族の意向が合えば、

住み慣れた家で穏やかに過ごすことは、

ご本人にとってだけでなく、看取った後のご家族にとってもよい選択となることが多いように見えます

(全ての方に在宅でも看取りを勧めるわけではありません)。

ではデメリットはどんなことがあるでしょうか?

一番は、いざという時に一人かもしれないということです。

施設でも利用者ひとりひとりに介護職員がついているわけではなく、

夜間は特に何十人を一人や二人で担当するような状態です。

ですから常に見守ってもらえるわけではありませんが、

在宅に比べると人の目が多い傾向にあります。

他には、ご家族の介護負担の問題です。

施設でも入所すればご家族の役割がなくなるわけではありません。

いろいろな用事で度々、呼び出しがあることもあります

(在宅分野も含めて介護保険サービスには厳格なルールがあり、なんでもお願いできる事はあり得ません)。

それでも、毎日同居して介護をしたり同居でなくても通って介護をするよりは

介護負担の軽減が期待できます。

余力を残した介護とは?

私の個人的な考えですが、在宅介護を始めるときご家族には20パーセント、

どんなに多くても50パーセントの力しか使わないでほしいと思っています。

あと数日、というようなターミナル期を除いては

介護する側は「先のことを見据えて心身ともに健康でいる必要があること」

「経済面も含めて、介護が終わっても自分の人生は続くこと」

を常に考えておく必要があります。

そして介護には「不測の事態」がつきものであることも忘れないでください。

通常時から100パーセントの頑張りで介護していると、

いつもと違うことが起こった時に対応できなくなります。

例えば、在宅介護中であることを会社に伝えた上で

普段はなるべく仕事最優先に動き、不測の事態や緊急時には

会社を休んだりしやすいようにしておくこともひとつの余力です。

また、なるべく自分だけの時間を持つようにし、

自分を労ることも大切です。

意思決定はご本人やご家族にしか出来ません

では、余力を残すためにははどうすればいいのでしょうか?

まずは、ご家族やご本人にしか絶対に出来ないことと

介護保険サービスを利用できることを分けます。

契約や意思決定と選択、金銭管理などの責任の伴う行為

ご本人やご家族等にしか行えません。

これは必ず、行う必要があります。

そしてオムツ交換や入浴介助など実際の介護は

介護サービスを利用できるので

全てをご家族が担おうとせず、

経済状況や利用できる単位などに合わせてサービスを利用します

(介護認定によって利用できるサービスの範囲や単位は複雑です。

担当ケアマネージャーにご相談ください)。

具体的には

①介護認定を受ける

②ケアマネージャーと契約する

※①と②は前後することがあります。

介護認定の申請代行から行ってくれるケアマネージャーも多いためです。

③ご本人とご家族等が「今後の生活」について話し合う

④ケアマネージャーに望む生活について相談し、サービス利用を検討する

⑤サービス事業所と契約し利用する

という流れです。

③は見落としがちですが、特に重要です。

ご本人の希望を聞きすぎて、介護する側のご家族等が倒れてもいけませんし

せっかくの在宅生活でご本人の満足度が低くなるのも避けたいところです。

そのためには、事前にしっかり話し合い

それぞれの希望、出来ないことや許容できないことの境界線

を把握しておくことをお勧めします。

最後に

介護をする側にも人生があります。

在宅介護を決めるとき、介護する側には

大切な人に人生の最後の時間を

その方らしく過ごしてほしいという想いがあると思います。

親愛の情や、感謝などを示す行動だと考える方も多く

実際にその通りでしょう。

でも、誰かを介護するなら

自分の人生がこの先も続くという視点を持ってください。

介護の「犠牲」になることと「親孝行」は違います。

それぞれの家庭にとっての「良い親孝行」の形、納得できる在宅介護を見つけて欲しいです。

 

今後はご本人がサービス利用を拒否する場合や

介護離職を考えている場合などについても記事にしていきます。

また、社員の介護離職にお悩みなら

弊社の「介護離職防止セミナー」や「顧問介護アドバイザー」のご利用もご検討くださいませ。

 

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【上限50%!?】いつまで続くかわからない介護に押しつぶされないために①

おはようございます。

訪問介護サービス提供責任者の平山です。

5月に入り、神戸では本格的な春がやってきました!

今回は在宅介護に必要な覚悟や心のゆとり、

先への見通しなどについて書きたいと思います。

(※この記事は以前アメブロに載せたものを編集して投稿しています)

現役介護福祉士が考える「家で介護する」ということ

施設と家、どちらを選ぶのか

私は介護士として、デイサービスと訪問介護での勤務経験があります。

どちらも「家で暮らすこと」を支える仕事です。

施設で暮らすことと家で暮らすこと、何かどう違うのでしょうか?

一つは暮らしの場所が「施設の建物」か「家」かで違います。

次に施設の種類にもよりますが、24時間支援を受けられる体制かどうかが違います。

家ではどんなにサービスを利用しても、一人の時間が多くなります。

そして「暮らし方」が違います。

施設では基本的に、その施設によって「こう暮らしていただく」という基本の形があります。

(基本の形がかなり自由なところもありますが、それはお元気な方に限られる傾向です。)

家ではもちろんありません。

このように大まかに「場所・支援体制・暮らし方」に違いがあります。

どちらが合うのかは

その方の介護度、認知症の有無と症状の出方、身体状況、性格、経済状況などによって変わります。

一番、症状と暮らし方を知っている担当ケアマネージャーなどに相談するといいと思います。

ただし、決断するのは、あくまでも「ご家族」「ご本人」など意思決定権のある方です。

他人に責任を押し付けようとすると、結局はより良い判断が出来ません。

専門職には「情報提供と助言」を求めてください。

家で介護すると決めたら「頑張らない」を意識する

家でご家族を介護すると決めたとき、

必要物品の準備やサービス事業所との契約などすべきことはたくさんあります。

でもまずは「覚悟」を決めてください。

その覚悟は「頑張って最後まで看取ろう」とか

「なんでもやってあげて育ててもらった恩を返そう」ではありません。

頑張らない」、でも意思決定の責任は負うという覚悟です。

在宅介護は何年続くかわかりません。

明日までかもしれないし、5年後、20年後、もっとかもしれません。

ご家族が最初に100パーセントの力を使ってしまうと

介護を受ける方は

「このくらいはしてもらえる」

「してくれて当たり前」

と思ってしまいがちです。

それは介護を受ける方が悪いのではありません。

人間が「慣れる生き物」だからです。

最初は「申し訳ない」「ありがたい」と思っていても

だんだんとその環境が当たり前になってきます。

でも逆に、介護をする側の負担は蓄積されます。

最初は「これくらいなら大丈夫」と思うようなことでも

どんどん積もり積もって「耐えられない」ほどになることもあります。

介護を受ける側は「普通のこと」と考えていることが

介護をするご家族にとっては耐えられない苦痛となるかもしれません。

そのために、介護を受ける側が在宅での生活を望んでいても

突然、ご家族の張り詰めた糸が切れることにより、

一足飛びに入所が決まることもあります(施設に運良く空きがあれば、ですが)。

これも、介護をするご家族が悪いのではありません。

全力で頑張って、頑張って、限界を超えてまで、それまでの生活の全てを支えてきた結果です。

でも頑張りすぎる方ほど

「私がもっと頑張ったら施設に入れんで済んだのに」

「なんで最後まで家で見られへんかったんやろ」

と後々まで心が晴れないことがあるようです。

「明日、介護が終わっても後悔しないこと」

「あと20年介護が続いても、介護する相手を嫌いにならないこと」

すごく難しいことです。

私は在宅介護、特にご家族が同居している場合は

ご家族の心身の健康あってこその「ご本人の望む生活」だと考えています。

ご本人の望む生活をできるだけ長く続けるためにも、

『余力を残した介護』を考えてみていただけたらと思います。

〜次回へ続きます〜

 

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【訪問介護の現場から】コロナの影響と皆様へのお願い

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸はいいお天気ですが、足元は少し冷えています。

こんな時は体調の変化に要注意!

「5月だから」と油断せず、

レッグウォーマーや足元カイロ、ひざ掛けなどをフル活用して

足元を温めて健康を守りましょう!

武漢コロナウイルスの影響について〜訪問介護の現場から〜

通常業務が求められる訪問介護

全国に緊急事態宣言が出ています。

デイサービスやショートステイなどのサービスは

利用自粛や時間短縮、新規受け入れ停止など

色々な対応がなされているようです。

私たち訪問介護事業所は厚生労働省や神戸市から

「切れ目のないサービス提供を」と通知が来ており

変わらず営業しています。

(変わらず、と言ってもデイの中止や時間変更への対応など、

負担は増しています)

もちろん、通知には具体的で有効な感染対策や物事を決める基準などは一切ありません。

それでも毎日のように同じような内容のFAXが届き続けます。

「何か重要な情報があるのではないか」と必ず全てに目を通します。

ホームページも確認しています。

個人が識別されるような情報でなくても、もっと情報を開示していただきたいです。

また必要物品も確保が難しくなっています。

マスクは手作りでもしのげます。

ハンドソープも固形石鹸や台所洗剤でも代用できます。

フェイスシールドはメガネでなんとかします(医療の現場が優先です)。

でも使い捨て手袋はどうにもできません。

普段の仕入れ先に在庫がなくなり、

他のお店を探してなんとか注文している状況です。

当然、仕入れ価格は上昇していますし、

マスクやアルコール消毒の不足を見ていると

使い捨て手袋も、一切入手できなくなるのではと不安を抱えています。

そんな状況の中でも、できる限りの感染予防をしながら業務を続けています。

まいらいふでは、「身体介護」と「認知症ケア」に力を入れていることもあり、

できる限り普段通りのケアを提供したいと考えています。

でもご存知ですか?

訪問介護は介護業界の中でも、特に介護士の高齢化が進んでいる分野です。

どの事業所も、

コロナに感染するとリスクが高いと言われる60代以上の介護士が大勢います。

また、若い介護士にも家族がおり、当然、命があります。

社会の土台を支える事業所として、

どんな時でも、できる限り、サービスを提供したいとは考えています。

それでも、働く人の安全をおろそかにするわけにはいきません。

物品不足はサービス提供停止に直結する問題です。

現在の状況について

こんなご時世に変わらず仕事があり、

急に在宅介護が必要になった方などの新規ご依頼も本当にありがたいです。

ご依頼をくださるケアマネージャー様、本当にありがとうございます。

また、ニュースなどで報じられているような「心無い言葉」なども

私たちの周りでは一切ありません。

それどころか「大変な時にありがとう」「気をつけてね」とねぎらいの言葉さえいただきます。

利用者様、ご家族様、ご近所様、本当にありがとうございます。

コロナウイルスの影響はありますが、

恵まれた環境で働けていることに感謝の念しかありません。

でも、このままコロナウイルスの感染拡大が続き、

物品の確保ができない場合には

ケアを中止せざるを得なくなります。

感染症はコロナウイルスだけではありません。

もっと危険なものの方が多いのです。

血液や体液を媒介する病気の中には、もっと致死率が高いものもあります。

「感染予防」ができない状況になれば、

どんなに「切れ目のないサービスを」と求めれらても応じることは出来ません。

そうならないためには、早急な収束が必要です。

皆様にお願いしたいこと

社会の全ての皆様が「早くコロナが収まってほしい」と様々な努力をされています。

そんな中、大変恐縮ではありますが、いくつかお願いさせてください。

一刻も早く、コロナウイルス感染拡大が収まることが

通常通りのサービスを提供することにつながります。

・手洗いはハンドソープか石鹸を使用してください

「水で濡らすだけ」「ハンドソープをちょっと触るだけ」では手を洗ったことになりません。

ウイルスは手のひらにしっかりとくっついています。

水だけで落とすことは難しいです。

せっかくハンドソープを使っていても、しっかり泡立てて洗わなければ効果が期待できません。

ハンドソープはウイルスを殺菌できるのではなく、

手の平にくっついたウイルスを「剥がしやすくする」ことが出来ます。

しっかりと泡立てたハンドソープで手の全ての部位を洗って

ウイルスを剥がしやすい状態にし、十分な量の流水で洗い流します。

ここまで行なってはじめて「手を洗う」効果が期待できます。

お忙しい生活の中だとは存じますが、

正しい手洗いの実行をお願いいたします。

・外出自粛への協力

緊急事態宣言の中でも外出する理由は様々だと思います。

お仕事、買い物、暇つぶし・・・。

お仕事(社会を支える全ての職種の皆様、ありがとうございます)や

食料品の買い出しは絶対に必要です。

健康のための一人での運動も必要かもしれません。

でも、暇つぶしに複数で出歩くのは必要でしょうか?

「不要不急」の基準はそれぞれだとは思いますが、

収束が遠のけば遠のくほど不便な暮らしが長引くのではないでしょうか?

できる範囲で、外出自粛への協力をお願いいたします。

利用者様・ご家族様にお願いしたいこと

・「自分に関係があること」として受け止めてください

コロナウイルス感染拡大がニュースになり始めて数ヶ月経ちます。

それでも、訪問介護の現場では「コロナなんか関係ない」という受け止め方をしている方を見かけます。

これではいくら私たち訪問介護士が、手洗いや買い物代行を提案しても

リスクを減らすことはできません。

もしかしたら、それほど警戒すべきウイルスではないのかもしれません。

でも、未知の部分が多いことには最大限の警戒をしておくべきです。

・帰宅時、食事前、トイレ後、などハンドソープで手洗いをしてください

年齢によっては手洗いの習慣がないことは重々理解しています。

でも、手洗いはコロナ対策だけでなく、

様々な感染症予防に効果があります。

習慣を変えることは難しいとは思いますが、

せめて、ケア中に訪問介護士が声かけをしたときは手洗いへの協力をお願いいたします。

・手を舐めない

お札やビニール袋を使う際、

手を舐めてから物を触る習慣は改めることをお勧めします。

いくら手洗いに気をつけていても、

物を触った手を舐めることはリスクが高すぎます。

また、他の方へ「移す側」になるリスクもあります。

無意識の習慣を改めることは本当に大変ですが、

自分のため、周りのために、見直しをお願いいたします。

・物品不足やサービス停止を想定する

私たちは「社会を支える」という役割があります。

そのため、台風などの場合でも時間変更など工夫をしながら

身体介護と認知症ケアに限っては対応してきました。

でも、物品(特に使い捨て手袋)が手に入らなければ

サービス提供は行えません。

感染予防(コロナだけではありません)ができない状態で

訪問介護士が何かの感染症に感染するリスク、

それを媒介するリスク、を負うわけにはいきません。

コロナウイルス感染拡大が長引いた場合には

「いつも誰かが何とかしてくれる」という考えではなく、

「物品(特に使い捨て手袋)が無かったら何もできない」

「もっと毒性が強くなったら介護事業所も休むかもしれない」

「介護士に体調不良が出たらサービスを受けられないかもしれない」

という意識を持って下さい。

大変心苦しいお願いではありますが、

「一定期間、誰も来ない可能性」

に備えていただきますようお願いいたします。

まとめ

・「自分ごと」として捉える!

・何よりもまず、正しい手洗いを!

・可能であれば家にいる!

・手を舐めない!顔を触らない!

・介護サービスが止まった場合に備える!

介護サービスは食品関係、ライフライン、物流の次に

生活に欠かせない事業であると自負しています。

そのため、ギリギリの状況判断で、

できる限りはサービス提供を続けます。

でも、コロナウイルスに限らず感染症の蔓延や災害など

どうしてもサービス提供ができないこともあるかもしれません。

いざという時に少しでも慌てないために、

覚悟と備えをどうかお願いいたします。

早く事態が収束しますように。

 

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【外出自粛中にも】春の体質改善はいかがですか?

おはようございます。

訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸は春の柔らかな空気が流れています。

 

外出自粛でもお家でできる体質改善はいかがですか?

兵庫県は緊急事態宣言「特定警戒都道府県」の対象地域になっています。

4月15日からは休業要請も始まり、

介護者であるご家族が休業となり

介護士の訪問スケジュールにも変更が出てきています。

これから、より一層「おうち時間」が増えるのではないでしょうか?

そこで今回はお家でできる体質改善を考えます。

伝統中医学では春はどんな季節?

中医学では、春は「発陳(はっちん)」の季節だと言われています。

新しいものが芽生え、自然界から生のエネルギーが満ち溢れてきます。

一方で、体内に潜んでいた病気も表に出てくることがあります。

1日の中でも温度差が激しく

寒暖差に身体がついていかないこともあります。

気温が上がってきて、上着を一枚脱いだ頃に隙ができやすく注意が必要です。

また、人間の体は「頭」で熱を判断するようにできています。

そのため、足元が冷えていることに気がつきにくい時期です。

これが季節の変わり目にダメージを受けやすくなる要因でもあります。

そこで、新しく良いものが芽生えられるよう

今この時期に体質を整えてはいかがでしょうか?

 

外出自粛中にできる体質改善

・春の陽気を吸収するために、早起きをする

室内でも十分に春の陽気の恩恵を受けられます。

早起きをして朝の太陽からエネルギーを受け取ってください。

・エネルギーを全身に巡らせるために、カーテンと窓を開け深呼吸をする

呼吸は健康維持の上でとても大切です。

外出できなくても、窓を開けてゆっくり深呼吸をすれば体内の流れはよくなります。

・ゆっくりと散歩をする

人と接触せずに散歩ができる環境がある場合はゆっくりとしたペースで歩きます。

自分の気持ちの流れを見つめ、草木や花、空などからも春を楽しんでください。

・新陳代謝を妨げない

自然の成長に身を委ねます。

そのために、体を締め付けないゆったりとした服装を着ます。

・自分の気持ちを受け止める

新しいことを始めようという気持ちの動きが出てきたら、

自由に、ゆったりとした気持ちで受け止めます。

今すぐにはできないことでも、調べたり、計画したりして、

楽しく新しいことに取り組みます。

・体の浮腫(むくみ)をとる

足が冷えて固まると、体内の熱が上半身だけでまわってしまいます。

浮腫をとることで全身にバランスよく熱が廻るようにします。

特に足浴や足のマッサージがおすすめです。

在宅介護に取り入れられること

・1日1回でもカーテンと窓を開けて換気をする

・ゆったりとした服を着る

・足が冷えないよう、レッグウォーマーや膝掛けを活用する

・寝たきりでも、可能であれば足首をパタパタ動かす(足の浮腫対策)

まとめ

外出自粛中でも、季節の変化に応じた体質改善ができます。

ポイントは、気持ちも体も動き出す時期であることを知り、

新しいことや楽しいこと、動き出す流れを受け止めることです。

外出自粛中は、家にいることがみんなを守ること。

少しでも前向きな気持ちで家で過ごせるよう

春の太陽や空気を活用してください。

 

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自己判断での服薬は危険。必ず主治医に相談を!

おはようございます。

訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸は春らしい、暖かく明るい日差しが届いています。

 

飲まない方がいい薬??

さて、武漢コロナウイルスの流行が始まり、

テレビやネットニュースでも「飲まない方がいい薬」

などの記事が増えてきました。

薬の成分や主な効能から推測して書かれた記事のようです。

体質と薬の副作用の関係

ではこういった記事にない薬なら自己判断で飲んでもいいのでしょうか?

そんなことはありません。

薬には「飲み合わせ」や「体質によって表れる副作用」があります。

特に在宅介護中の方は、

何かしらの病気があり服薬していることがほとんどです。

そこに、市販の薬を自己判断で飲んでしまうと

同じ成分が重複したり、

逆に効果を相殺しあったりすることがあります。

これではどんな副作用が出てくるのか全く予想がつきません。

自己判断で、市販薬を処方薬と併用するのは危険です。

必ず主治医に相談してください。

また、健康で普段は何も薬を飲んでいない方なら

市販薬を飲んでもいいかというと

これもオススメは出来ません。

なぜなら、食生活、喫煙習慣、基礎体力、栄養状態、普段の生活環境etc

体質には様々な要因が影響を与えています。

副作用の出方が予想できない上、

今の時期は特に

コロナなのか?

ただの風邪なのか?

も自分で判断することは難しいはずです。

万が一、コロナだった時に

体質に合わない市販薬を飲んでしまった時のリスクが大きすぎます。

とはいえ、病院に行くことも避けたい時期ではあります。

可能であれば、電話やネットで診療してもらえる病院を探しておいたり、

主治医がいる場合は

電話番号が変わっていないか、

休診日が変わっていないか、

などを確認しておいてはいかがでしょうか?

 

まとめ

・市販薬と処方薬は自己判断で併用せず、必ず主治医に相談する

・どんな薬にも副作用があることを意識する

・可能であれば電話診療やWEB診療対応の良心的なdr.を見つけておく

ことをご提案します。

普段通りの生活が送れる社会になることを願っています。

 

新卒採用2021も行なっています。

個別説明会、WEB説明会も対応いたします!

採用ページはこちらです。

お気軽にお問い合わせください!

 

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【超少人数で】2020年4月1日入社式を行いました。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

4月になり、神戸では桜も満開のところが増えてきました!

移動中、季節の移り変わりが楽しめるのも訪問介護の魅力の一つです。

 

さて、弊社は訪問介護事業所としては珍しく新卒採用を行っています。

昨日4月1日は、入社式でした。

本来は数百人規模の合同入社式に参加を予定していましたが、

武漢コロナウイルスの影響で中止となりました。

中止は残念ですが、健康にはかえられません。

そこで、超少人数(参加者4名)、ソーシャルディスタンシング、

窓を開けて、換気扇を回し、玄関ドアまでも少し開け、手指消毒を行うという、

可能な対策は全て行なった上での小さな入社式を開催しました。

少人数での開催となりましたが、

今年も新しい仲間を迎えることができました。

若く新しい力は、私たち先輩社員が学び直し成長する大きな原動力です。

教えることを通して、新しい挑戦を通じて、

ともに成長し、チームとしての力をさらに向上させていきます。

まいらいふの企業理念『命の輝きを支える』を目指して

専門職として在宅介護の現場を支えること、

介護離職防止セミナーなどで社会そのものの土台を支えること、

働くスタッフ全てが成長できること。

これからも色々な挑戦を続けます。

『有限会社 まいらいふ』を何卒よろしくお願い申し上げます!

 

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1分でも!在宅介護における換気の必要性

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸は晴れていて、春の気配がします!

早く武漢コロナウイルスの騒動が落ち着いて、楽しい春が迎えられますように!

 

換気のメリット

皆様、部屋の換気はどれくらいの頻度で行なっていますか?

まだまだ寒い日も多いこの時期、意識して換気することは少ないのではないでしょうか?

私が訪問介護で回っている感覚だと、

高齢者は特に換気を嫌がる傾向があるように思います。

単純に寒いから嫌な場合もありますし、風が通る感覚が嫌な場合もあるようです。

でも、換気はとっても大切です。

最近のニュースなどで換気の重要性が取り上げられていますが、

風邪やウイルスの予防にはもちろん、他にもいいことがあります。

・新鮮な空気と光を取り入れて気分転換

高齢者だけのお宅は換気をしたり、光を取り入れたりが難しくなりがちです。

少しでもカーテンや窓を開け換気をすると、

太陽光を浴びることでセロトニンが分泌されやすくなります。

新鮮な空気が入ることで、目の前のこと、手が届く範囲のことだけでなく、

窓の外や空気の感覚に意識がいき、気分転換になります。

元気な方の場合「気分転換?」と疑問に思うかもしれませんが、

自由に出歩けない時の「外の空気」は大切です。

・偏った湿気を調整する

室内には、住んでいる方にはわかりにくい匂いがあります。

その匂いは、食べ物や飲み物、体臭からの場合もありますが、こもった湿気からきていることも多いです。

こもった湿気というのは、認知症の症状に悪影響を与えるように思います。

いつもより起きるのを嫌がられたり、攻撃的になったり、

ご本人にとってもケアするご家族にとってもつらい症状です。

その症状が換気で無くなるとは言えませんが、

「少し軽くなる」ことは何度もありました。

「少し」がいくつも積み重なることで、ケアがスムーズに進みやすくなります。

カーテンを開けて、窓を開ける「少し」の手間で、「少し」楽になる。

一度試してみませんか?

・体内時計が整う

一日中、室内で過ごしていると体内時計がずれてくることがあります。

認知症の方は、症状の段階によっては

時計を見ても時間が認識出来なくなったり、朝か夜かがわからなくなったりします。

そのため、日中は寝ていて、夜中に起きている、という昼夜逆転が起こりやすくなります。

時間が認識出来なくても、太陽が出ている時間にカーテンを開けておき、

光を浴びることで、体が「今は朝や昼」だと感じ体内時計を調節できます。

在宅介護を続けるにあたり、

サービスを利用するにしても、ご家族がケアするにしても

昼夜逆転が起こらないことは大切です。

夜にご家族が寝ている間に動き回って暴飲暴食をしてしまう。

昼間を、夜だと体が間違えて寝ているところに起こされてケアを受ける。

ご本人にとっても苦痛ですし、眠いからと抵抗されるご家族の負担も多くなります。

そのため、体内時計を正しくしておくことをおすすめします。

まとめ

訪問介護士としての経験上、換気と光は、心身に影響を与えます。

認知症の方は特に影響があるように思います。

新鮮な空気と、気持ちの良い太陽光を適度に浴びて、

ご本人も快適に!

ケアするご家族が少しでも楽に!

なりますように。

 

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【選べる!】色々なまいらいふの働き方

おはようございます。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸は快晴!

寒い日ですが、ちょっとお散歩したくなるような気持ちのいいお天気です。

変幻自在!?まいらいふの働き方

さて、今日は『有限会社 まいらいふ』での働き方をご紹介したいと思います。

「まいらいふ兵庫」と「まいらいふ介護支援センター」

弊社には「まいらいふ兵庫」という訪問介護事業所と

「まいらいふ介護支援センター」という居宅介護支援事業所が併設しています。

「まいらいふ兵庫」は、訪問介護員が所属する事業所です。

介護福祉士、実務者研修修了者などが在籍しています。

利用者様宅にスタッフが訪問して介護を行います。

居宅介護支援事業所、とはケアマネージャーが所属する事業所です。

ケアプランの作成や給付管理等を行います。

ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員の資格が必要です。

訪問介護も居宅介護支援も、1つのチームです。

4つの選べる働き方

「まいらいふ兵庫」では新卒採用、中途採用ともに行なっており

・正社員

・常勤パート

・非常勤パート

・登録スタッフ

と4つの働き方が出来ます。

例えば、

新卒採用で就職

数年間、正社員として勤務

子供が生まれたから登録スタッフに変更

子供の小学校入学を機にパートに変更

正社員に復帰

というように、ライフステージに応じて働き方を変えることが出来ます!

(ちなみに私はアルバイトとして採用され、

事務をしつつ資格を取得→正社員(介護職)→介護福祉士を取得してサービス提供責任者→管理者

とステップアップしています。

資格もまずはヘルパー2級(現在の初任者研修)、次に実務者研修、社会福祉主事任用、介護福祉士、介護支援専門員

と取得してきました。

経験を積んで、どんどんスキルアップできるのもこの仕事の魅力だと思います。)

では、それぞれの働き方をご紹介します。

・正社員

基本の労働時間は9:00-18:00で週休2日制。介護職として現場でのケアも行いながら、事務なども行います。

最初はケアを覚えることから始めますが、サービス提供責任者の見習い業務→サービス提供責任者

とステップアップを目指す働き方です。

介護に関する知識と技術の習得はもちろん、広報や採用にも携われます。

自分の可能性を広げ、成長したい方にオススメ!

・常勤パート

基本の労働時間は9:00-18:00で週休2日制。

基本的にはケアを行い、ケアのない時間には事務所で事務などを行います。

・非常勤パート

労働時間・出勤日数は応相談。

例えば、週5日9:00-12:00や週3日9:00-18:00など

働きたい時間とケア需要のバランスをみて、相談して決めることが出来ます。

基本的にはケアを行い、ケアのない時間には事務所で事務などを行います。

・登録スタッフ

ケア時間のみの勤務。「まいらいふ」の主戦力!

週1日、1件からOK!

直行直帰可能。

研修や記録の提出で出社していただく日はあります。

基本的には現場でのケアのみを行うため、事務仕事はありません。

例えば、土曜日の朝1件と火曜日の夕方2件や

とにかく稼ぎたい!毎日出来るだけ多く!

などご希望に応じたシフトを相談できます。

また、「まいらいふ介護支援センター」は

ケアマネージャーの業務の性質上、登録スタッフという働き方はありませんが、

未経験からでも経験豊富な弊社社員がしっかり指導致します。

ここまで、選べる4つの働き方をご紹介しました。

これからは女性の社会進出が当たり前の時代です。

ライフステージに応じて、柔軟に働き続けられることはとっても大切だと思います。

どの働き方でも、みんなが1つのチームとして助け合い、

チームワークを高めることでケアのレベルアップ、事務の効率化、が出来ます。

『有限会社 まいらいふ』でチームの一員として一緒に働きませんか??

 

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経験豊富なケアマネージャー、中医学を学んだ介護福祉士など、バラエティに富んだ人員が在籍しています!』

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意外に多い!?訪問介護の事務仕事。

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

今日の神戸は、予報では晴れなのに雨が降ったり、すぐ上がって急に冷え込んだり、不安定なお天気です。

気温やお天気に関わらず!まいらいふは元気に営業しています。

 

介護の仕事『強みと魅力』・事務仕事とは?

月末月初は訪問介護や居宅介護支援事業所の事務仕事が一番多い時期です。

「介護=現場でのケア」というイメージが強いと思いますが、

弊社事務所スタッフはケアはもちろん、

物凄い量の書類仕事もこなします!

現場でのケアも大切、書類も大切。

まいらいふの訪問介護は、ケアの技術と知識、事務能力、人間力、

とトータルで自分の市場価値を上げられます。

就活中の学生さんには「事務職」が人気だと聞きますが、

事務職は今後、AIが普及した時にリスクの高い職種です。

その点、訪問介護は「どんなにITが進化しても 人にしかできない仕事」です。

知識・技術・人間力を身に付けるにはもってこいの職種だと思います!

また、介護の仕事は国家資格を取得することも出来ます。

知識と技術・経験に加えて、国家資格も持っていれば

万が一、ご家族の転勤等で全く違う地方に住むことになっても

どこでも仕事があります。

事務仕事について

介護職は「訪問介護」「デイサービス」「老健」「グループホーム」などたくさんの勤務先があります。

その中でも、弊社は「訪問介護」サービスと「居宅介護支援(ケアマネージャー)」を併設しています。

訪問介護員として経験を積んで、ケアマネ資格を取るも良し、ケアマネから訪問介護に転向するも良し、です。

今回は弊社の訪問介護、サービス提供責任者の事務仕事について、簡単にご紹介します。

(サービス提供責任者・・・訪問介護事業所に配置することが義務付けられている人員。一定以上の資格等が必要)

新卒採用はもちろん、未経験歓迎!学部学科不問!です。

私のサービス提供責任者としての事務仕事は

(1)新規依頼の受付

(2)契約と重要事項の説明

(3)担当者会議への出席と記録の作成

(4)アセスメント

(5)介護計画の作成

(6)スケジュール調整

(現場での活動や同行での引き継ぎ)

(7)ケアマネージャーさんへの初回活動報告と記録

月末には

(8)活動報告書の整理と集計

(9)モニタリングと記録

(10)実績計算

(11)ケアマネージャーさんへのモニタリング報告

(12)国保請求データの作成とチェック

(13)利用者請求書の作成とチェック・入金確認

(14)請求データの伝送

(15)請求書の発送作業

(16)訪問介護員の給与計算

が代表的なものです。

もちろん、スケジュールや活動内容に変更があれば随時対応し、

常に「調整・連絡・記録・報告」を行います。

また、事務以外には

ケアの組み立て・実際にケアを担当する・訪問介護員の同行(ケアが出来るようともに訪問すること)・勉強会の指導役・採用等のための広報なども担当しています。

今回は事務仕事がテーマなので、事務だけに焦点を当てますが、

これだけのことが経験できるのは弊社ならではの魅力です。

大規模事業所だと、サービス提供責任者でもほぼケアをするだけのところもあるようです。

私はせっかく働くなら、いろいろなことにチャレンジ出来るほうが嬉しいです。

就活中・転職活動中の皆様、『有限会社 まいらいふ』で一緒に働きませんか?

 

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【新型肺炎の予防にも】スタンダードプリコーション(標準予防策)

こんにちは。

訪問介護サービス提供責任者の平山です。

ここのところ、ニュースで新型肺炎の話題が出ない日はないくらい頻繁に取り上げられています。

私も今朝、ドラックストアの前で開店を待っている方々を見かけました。

マスクは品切れと張り紙があったように見えたのですか・・・?

 

今日は感染予防について、普段から心がけておきたい「スタンダードプリコーション(標準予防策)」をご紹介します。

スタンダードプリコーション(標準予防策)とは・・・

感染症病原体の存在が疑われるかどうかに関わらず、全ての人に分け隔てなく行う感染予防策です。

「全ての血液、体液、分泌物、汗以外の分泌物、損傷のある皮膚、粘膜は伝染性の感染症病原体を含む可能性がある」という原則に基づきます。

一言にまとめると「感染症の有無に関わらず、いつでも・どこでも・誰に対しても、一律に予防策を徹底しよう」という考え方です。

介護や医療の現場では一般的になりつつあります。

が、令和の時代に「マスクをしたヘルパーはいらん!」「(オムツ交換やお風呂介助で)手袋を使われるのは嫌や!」というご依頼もまだあります。

ありえないですよね・・・。健康に生きる権利、身を守る権利は誰にでもあります。

弊社ではそのようなご依頼はスタッフや他の利用者様を守るために、申し訳ありませんがお断りしています。

ただ、他の事業所では引き受けるところもあるようなので、これから仕事を探される方は気をつけたほうがいいと思います)

なぜ、全ての人に分け隔てなく感染予防を行う必要があるのでしょうか?

それは検査によって感染症「陽性」と判断されるのは、氷山の一角だからです。

感染症には自覚症状のないものもありますし、

自覚症状があっても検査を受けていない人、

感染していて検査を受けても反応がない期間だったり、

検査を受けて陽性だとわかっているのに隠す人、

現在の医学では発見できていないものもあります。

そのため、お互いの身を守り、集団社会の中で生活していくためにはスタンダードプリコーション(標準予防策)が必要となってきます。

特に介護職をはじめ人と接する機会が多い仕事の場合は、

自分には問題がなくても「運び屋」になってしまう可能性もあります。

今回の新型肺炎騒動でも、感染経路が特定されていないとは言え

発生源とみられる地域へ行っていない、人から人への感染も疑われています。

また、新型肺炎だと確定診断が出るまでの間や、感染していても症状が出ない人が感染症の原因となるものを運ぶこともあり得ます。

だからと言って、鎖国したり、渡航者やその接触者を完全隔離することは現実的ではありません。

憶測による風評被害を与えてもいけません。

そこで、スタンダードプリコーション(標準予防策)が必要となります。

私たちに出来ること

では、具体的にはどうすればいいのでしょうか。

まずはよく寝て、必要な栄養を摂り、健康な体を作りましょう。

新型肺炎に限らず、どんな病気にも結局は基礎体力がものを言います。

次にスタンダードプリコーション(標準予防策)の具体策をご紹介します。

手指衛生

正しい手洗いと手指消毒の徹底

呼吸器衛生 咳エチケット

マスクなどの適切な使用(正しい着用法についてはこの記事もご覧ください)と咳が出る時の対処

環境の維持管理

室内を清潔に保ち、定期的に換気をする

リネン類の取り扱い

シーツなどにも感染源の汚染があるものとして取り扱う

ここまではご家庭でも可能ではないでしょうか?

その他、介護や医療の現場では

⑸個人防護具(PPE)の適切な使用⑹患者の適切な配置⑺患者に使用した器材の取り扱い⑻安全な注射手技⑼腰椎穿刺における感染制御手技⑽労働者の安全

も徹底する必要があります。

なかでも最も大切な手指衛生について、

WHO(世界保健機構)は以下のタイミングを推奨しています。

患者に触れる前

清潔・無菌操作の前

体液に曝露された可能性のある場合

患者に触れた後

患者周辺の物品に触れた後

手指衛生は

石鹸(ハンドソープ)での手洗いアルコール消毒が基本です。

また、手荒れや乾燥によって皮膚のバリア機能が低下することも考えられます。

ハンドクリームなどを使用してより良い皮膚状態を保ちます。

ハンドクリームは、チューブタイプが衛生的です。

まとめ

感染対策で一番重要なのは、「常に」「確実に」「実施する」ことです。

特に手指衛生や個人防護具(本格的な防護服をはじめ、使い捨てマスクや使い捨て手袋、ガウンやフェイスシールドも含みます)の装着は身近な対策な上、

正しく、確実に実施することで、効果的な感染対策につながります。

どんな時でも手指衛生を徹底し、感染予防に努めることは自分や家族、利用者だけでなく、周りの人々をも守ることにつながります。

まずは石鹸を使用した手洗いから、はじめてみませんか?

 

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