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介護職に「優しさ」は必要か?必要な資質についての考察

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者の平山です。

3月も後半に入りましたが、神戸はまだまだ寒い日が続いています。

冷え対策のため、レギンス+レッグウォーマーをして出勤しています。

 

介護職は優しい人が向いている?


今日は介護職と「優しさ」について考えてみたいと思います。

色々なブログやネットニュースのコメントを見ていて

「介護を仕事にしている人は優しいはず」

「思いやりがある人が向いている」というような内容を多数拝見しました。

確かに、弊社の介護士は私の目から見ても「優しい」です。

もしかしたら「人が好き」ということは

介護職にとって有利な資質かもしれません。

でも、私は「優しさ」や「人が好きであること」が最も重要な資質だとは思いません。

私たち専門職が提供する、プロの介護に必要なのは

「知識」「技術」そして「根拠に基づいて線引きできること」です。

加えて「人間力」もあれば尚よいと思いますが、

これは日々の仕事で磨かれていきます。

介護はあくまで仕事


私たち介護の専門職にとって、介護はあくまで「対価」をいただくための仕事です。

仕事のために勉強し、資格をとり、働き始めてからも工夫と努力の毎日を送っています。

これはどんな職種でも同じではないでしょうか。

そこに「利用者様の自立支援をしたい」「望む生活を実現してほしい」という熱意もあります。

でも「この人が好きやから手伝ってあげよう」とか「かわいそうやから助けてあげな」みたいな感情はありません。

こういった感情は、相手を一人の人間として尊重しているとは言い難いものですし、

いざという時の判断を鈍らせる原因にもなり得ます。

そして、介護職側の怠慢にすらつながるリスクがあると考えています。

プロとして適切なサービスを、介護保険のルールにしたがって提供する。

利用者様の自立支援を行うために、自らの資質を向上し続ける。

感情ではなく、理論と根拠によって判断し行動することが、より良い「仕事」につながるはずです。

そして、正しい「知識」と「技術」がそれを支えてくれます。

「優しさ」と「甘さ」は全くの別物


「自立支援」という言葉からも分かる通り、

介護保険サービスは「利用者様が主体的に努力すること」を前提として成り立っています。

それは費用がどこから来ているのかを考えれば当然のことです。

介護保険の利用者負担は基本的に1割から3割(収入による)で、

残りの大半は私たち納税者が納める税金と、

40歳以上の国民が納める介護保険料が使われているのです。

税金を投入する=社会全体で高齢者を支える、ということは

支える側に負担が発生しているということです。

支えられる側にも、努力と一定のルールに従うことが求められます。

弊社の訪問介護では「できることは一緒に行っていただく」ことで

自立支援を実現しようとしています。

そのため、利用者様から「なんでもやってくれたらいいやん」

「お金払うのになんで一緒に掃除せなあかんの」と言われれることもありました。

この場合、介護保険のルールや目的、

体も頭も使い続けることが結局は自分のためになること、などをご説明します。

ご納得いただけた場合は、サービスを継続して利用していただけますが

「税金で安い家政婦を使いたい」というような介護保険について、

誤った考えの方からはお断りされることもあります。

事業所の売り上げを考えると、正直、仕事は少しでも多い方がいいです。

でも、「税金が使われている事業であること」

「介護保険の本旨は自立支援にあること」を考えると

ここは大切にしなければならないところです。

そして一見「なんでもしてあげる」は優しく見えます。

でも長い年月という広い視点で見ると、

自分でできる能力を奪い、判断力を低下させ、寝たきりに近づけ、

財源が厳しく、現在のままで続くはずがない介護保険というサービスに依存させることになります。

ここが、「本当のプロとしての視点」を持っているか

ただの「優しく見えるだけの無責任」かで支援や関わり方が違ってくるところです。

「優しく見えるだけの無責任」は「自分への甘さ」でもあります。

介護保険について説明したり、

自立支援になるように利用者様を説得したりすることは大変な労力が必要です。

根拠となる知識の勉強も欠かせません。

そのため、「自分に甘い」人は、優しく見えるだけの無責任に陥りやすいのではないでしょうか。

本当の意味での優しさ、とは「強さ」が伴うものですから、「甘さ」とは全くの別物だと思います。

「線引き」が持続可能なサービスにつながる


以上のように、専門職としてのサービス提供には「線引き」が必要です。

それによってより良い結果が生み出されます。

介護保険の財源の面からはもちろん、人材の面からもです。

介護職の離職理由調査などで、「人間関係」が理由として挙げられることが多いのはご存知ですか?

これは「職場」の人間関係を想定した設問だと思われます。

でも、私の体感では「利用者様との人間関係」の方が本当の離職理由の方が多いです。

なぜなら「線引き」ができず、過剰な要求に答えることの負担に耐えられなくなる、

人間性を貶めるような発言をされているにも関わらず「福祉職なら我慢すべき」という介護職側の誤った認識、

「線引き」ができないことにより、

利用者様側の「この人にやったら何を言ってもいい」という誤解を止めることができないため限界がきて辞める、

というようなことをよく聞くからです。

これは弊社の話ではありません。

弊社では「熱意を持って」「専門職として」「介護保険のルールのもとに」サービス提供を行う、

ことを徹底しています。

そのため、線引きができないことによる悪影響は起こりにくい環境が作り出せています。

介護人材は全国的に不足し、これからますます深刻になっていきます。

弊社に限らず、「線引き」をしっかりすることで

介護職として長く働くことができる人が増えれば、

人手不足が少しずつ解消されるはずです。

そうなれば、現在、介護保険料を納めつつもサービスは利用していない方々が

将来的に安心してサービスを利用できるようになるかもしれません。

現在の利用者様世代だけでなく、

介護保険サービスを支えている世代、

未来の利用者様世代もより良い老後を送れるよう

財政、人材、二つの面から持続可能な介護保険サービスの運用ができればと考えます。

まとめ


介護職に必要なのは「甘さ」ではない「本当の優しさ=強さ」です。

そして、「知識」「技術」「的確な線引き」と「人間力」が

より良い専門職としてのケアの土台となります。

私たちは目の前の利用者様の暮らしを支えるだけでなく、

適切なサービス提供を通じて国家の財政にも貢献できると信じています。

 

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